教育委員だより No.1

平成13年9月3日

小牧市教育委員会教育長  副島 孝

「コンピュータ教育と基礎・基本」

 小牧市教育委員会のホームページを立ち上げることになりました。よく言われるようにホームページは、更新してこそ存在意義があります。しかし、忙しい業務のかたわら、常に登載内容の更新を図ることは容易なことではありません。当面はそれぞれの分野で、更新を心がけることから始めるしかありません。そこで、教育委員もこれを機会に、拙文を定期的に出そうと思っております。

 IT革命と言われて久しくなります(ITバブルとも言われています)。小牧市でもコンピュータが、校務支援用に昭和61年から3年計画で全校に、教育用では平成元年から2年計画で全中学校に、平成7年度から2年計画で全小学校に配置されました。その後、コンピュータの更新、インターネットへの接続がなされ、校内LANの整備も来年度の小学校で一応の完成を見ます。これで、全教室にインターネットに接続されたコンピュータ配置されることになります。

 リテラシーという言葉が「読み書き能力」のみを意味する時代から、コンピュータ操作や情報処理の能力をも意味する時代へと変化してきました。これからの子どもたちは、これらの新しいリテラシーを身につける必要があります。また、インターネットの持つ可能性は、使い出せば誰もが感じるものです。今年度、各所で行われているIT講習会には、高齢の方をはじめ多くの方が熱心に参加されています。

 一方、インターネットの持つもうひとつの側面も忘れてならないことは確かです。これは単にいわゆる有害情報などの問題ではなく、インターネットによる検索を、十分な調査だと錯覚してしまうことなども問題だと感じています。また、よく言われることですが、ホームページには出版というフィルターのかかる書籍などよりも、独りよがりの偏った考えが堂々と主張されている場合が往々にしてあります。

 ただ、コンピュータが万能だと主張する人も、余りいないはずです。コンピュータといえばすぐ出てくるマイクロソフトのビル・ゲイツ氏が来日した際、学生に学校時代の経験で役に立ったことは? と聞かれて、本をたくさん読んだこと、算数・数学で努力したことなどをあげたそうです(実は、私がこれを知ったのはつい最近のことです)。彼のようなコンピュータ人間が、いわゆる「読み・書き・そろばん」が役に立ったと言うところに、本当に学校で大切なのは基礎・基本だということが改めて痛感します。

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