教育委員だより No.11

平成13年11月21日

小牧市教育委員会 教育長 副島 孝

「学校支援ボランティア」

小牧市の教育委員全員で、千葉県の木更津市などを訪問しました。木更津市の教育委員会は以前から、一度行きたいと思っていたところでした。教育委員会としての取組みの在り方で、参考になる点が多いのです。実は小牧市教委がホームページを開く際に、最も参考になったのが木更津市市立教育センターのホームページでした。逆に小牧市教委のホームページのことや小牧中の研究発表のことをよくご存知で、恐縮する場面もありました。今回は特に学校支援ボランティアと精神科医による教育相談を重点に、お話をうかがってきました。ここでは、学校支援ボランティアについて報告します。

木更津市と小牧市の取組みの大きな違いは、木更津市が市教委としてボランティアの登録を受け付けているのに対して、小牧市では学校単位でボランティアお願いしていることにあります。市で登録し各学校にリストを配付する方法と各学校ごとに登録する方法では、一長一短があります。リストだけでは学校がお願いしにくい面もあります。一方学校だけではお願いしたいボランティアをうまく見つけにくい面もあります。木更津市は、市全域で活動できる方のみ、市で登録していますが、どうしても一度も学校から依頼がなかった方が出るようです(これをミスマッチと呼んでみえました)。学校でも同じことが起こりえますが、市全域ではもっと多くなるのは避けられないことでしょう。

木更津市で参考になったのは、各校ごとに学校の先生の担当者とは別に、ボランティアの方から学校支援ボランティア・コーディネーターを選んでいることです。その方々への研修会を通して、学校支援のノウハウの伝達や各校の支援状況の情報交換をしているそうです。学校支援ボランティアを取り入れることで、学校の負担が過度にならない工夫の側面もあるように感じました。

それと、学校支援ボランティアがPTAにとどまらず、地域の方全体に広がっていることです。登録者は市全体で770人ですが、PTA以外の方も半数以上みえるとのことでした。学校がお願いしやすいのはどうしてもPTAになります。しかし、PTAだけが地域の人ではありません。むしろ現役のPTA世代は、子育てで忙しい世代でもあります。地域との連携を言うのなら、PTA以外の地域の方々に協力お願いするのは当然のことになります。PTA会員と会員以外の地域の方との、新たな交流の機会ともなることが期待できます。

教育委員会はどんな形で支援したらよいのか。正解はないという前提で、取組まなければと思います。ミスマッチの問題などは、どのような体制をとっても起こることでしょう。そういった問題が起きることも前提として、学校支援ボランティア事業が行われるべきなのでしょう。ボランティア保険のことや謝礼(1校に5000円分の市内共通商品券のみ)などのお話も参考になりました。あらためて教育委員会がしなければならない、やることができることを考える機会を与えていただいた、木更津市の教育委員会の皆様に感謝申し上げます。


目次へ戻る