教育委員だより No.15

平成13年12月26日

小牧市教育委員会教育長  副島 孝

小牧市交響楽団をご存知ですか

小牧市民として自慢できることは何でしょうか。これは人によって異なるでしょう。ひとつだけと言われたら、私は「小牧市の名が付くプロの交響楽団があること」と答えます。よその地方の方に話すと、「エッ、小牧市は人口何人ですか」とたずねられます。15万人弱の人口の都市にプロのオーケストラがあるなんて、とても信じられないのでしょう。もちろんこれには、多くの方が懸命の努力をしていただいた結果です。市民を中心に、市や地元企業等が協力し、昨年の2月に設立されました。音楽総監督には元名フィルの佐藤宏氏、名誉音楽顧問に指揮者の秋山和慶氏が就任されました。今年の8月にはNPO法人の認証も取得しました。

楽団員は現在58人、住所は東京から神戸までと、実に広範囲です。本当なら小牧市民から多くの楽団員が選ばれてほしいところですが、小牧市在住者は4人のみと、厳しい選考であったことが分かります。演奏の水準を私のような素人が判断するのはおかしいのかもしれませんが、この22日に行われた東海ゴムチャリティーコンサートもすばらしい出来でした。センチュリーホールでの熊川哲也バレエ公演の共演は、各方面から非常に高い評価を受けました。このように定期演奏会の外にも、多彩な演奏活動をしています。今年から3年計画で、市内の小中学校で巡回演奏をしてもらっています。市内の小中学生の中から、将来多くの楽団員が生まれることを期待しています。

こんな身近にプロの交響楽団があることは、本当に幸せなことです。しかし、当然のことながら交響楽団の経営は容易なことではありません。小牧市も演奏機会の提供という形で積極的に支援していますが、直接補助金を出すことはしていません。だから経営を安定させるためには、支援会員と演奏会の入場料収入が決め手となります。実は私も支援会員の一人なのですが、年額1万円以上で会員となりました。特典はチケットの割引などですが、それよりも交響楽団を支えているという実感です。もともと音楽の歴史をひもとけば、少数の王侯貴族が音楽家を抱えていた時代の室内楽から、大勢の市民階級が支える時代になって大音量の交響楽が発達したと言われています。その意味では、支援会員制度は正統な方法だと思います。この支援会員が、現在は数百人に過ぎないのです。これが数千人規模になれば、経営も安定します。年に1万円は決して安い金額ではありませんが、これだけの楽団を支えているという実感はかけがえのないものです。

まだ一度も小牧市交響楽団の演奏をきいたことのない方は、1月20日(日)14:00から市民会館ホールでの第4回定期演奏会にぜひお出かけください。きっと感動されることでしょう。チケットは、各市民センター、市民会館、中部公民館、勤労センター、まなび創造館、市役所文化振興課、チケットぴあ等で発売しています。前売りは3000円です。プログラムは、パリ・エコールノルマル音楽院教授のピアニスト中沖玲子さんとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」などです。

このページをお読みの方は、ぜひ小牧市交響楽団のホームページ(http://www.k-net.or.jp/~kcso/)も覗いてみられることをお勧めします。なかなかしゃれた作りです(あんまりしゃれていて、トップページから次へどう進むのか分からず、Entrance〈入口〉をクリックするのに気づくまで迷いましたが)。特に、「小牧市響よろず掲示板」はお勧めです。楽団員の生の声が聞けますよ。

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