教育委員だより No.16

平成14年1月15日

小牧市教育委員会 教育長 副島 孝

整然としかも内容のあった今年の成人式

昨年の1月は、各地での荒れた成人式の様子が話題をさらいました。特に高松市や高知市での、市長にクラッカーを投げたり、知事に帰れコールをして一喝された新成人の姿が、マスコミで繰り返 し報じられました。高松市では市長にクラッカーを投げた5人が告訴され、うち成人に達していた4人は威力業務妨害で、20万から30万円の罰金刑を受けました。5人も普段は素直ないい子で、しかも内1人は2児の父親でもあったことも注目を集めました。一方、小牧市の成人式は前半の式典は整然と、後半の交流会はなごやかに行われ、逆の意味で注目を浴びました。

なぜ小牧市では整然とできたのでしょうか。理由はさまざま考えられますが、小牧市なりに工夫したことと新成人の運営委員が努力したことがあげられます。成人式運営委員は、各中学校区から数人ずつ選ばれます。運営委員会の話し合いで、式典は厳粛な雰囲気のものにしたいと一致し、それなら整然と行えるためにはどうしたらよいか、運営委員と生涯学習課の職員とで知恵を絞りました。その上で参加形式をたずねるアンケートでも、そのことを訴えました。会場、座席の配置、進行方法などの工夫の成果が表れて、見事に成功したというわけです。

今年も、各地でさまざまな工夫がなされました。親を同席させるところ、子どもに進行役を頼むところ、成人式そのものを止めてしまったところもありました。ディズニーランドでの成人式やビンゴ大会、携帯を使わせないための携帯ゲームなど、涙ぐましい努力が行われたようですが、はたして成人式としての意味はどこにあるのかと問われる結果ともなりました。

今年の小牧市の成人式は、1月14日に昨年と同じくまなび創造館で行われました。昨年成功したといっても、今年成功するとは限りません。担当者は本当に緊張していました。結果は、見事に大成功。式典そのものは約30分で、市長と議長の式辞・祝辞の後、新成人からの誓いの言葉、運営委員の20歳の主張、恩師への花束贈呈、恩師からのお祝いの言葉が今年の内容でした。20歳の主張というところが、今年の運営委員のアイデアで、委員以外でも主張を書いて提出した成人には、後日20歳の主張の文集を作成して送ることになっています。式典終了後、会場を移動し、ティーパーティー形式で交流会が行われました。

小牧市の新成人は、住民登録上は1871人です。他地区への進学・就職などで住民登録を異動していて参加した人も含めて、1500人ほどの新成人が参加しました。予想以上の参加で、椅子に座れない人も出たほどです。静かにできたというだけでなく、内容的にも意味のある成人式らしい成人式ができたと、多くの方から評価を受けました。参加した新成人が立派だったことはもちろんですが、前日も早朝から遅くまでリハーサルを繰り返していた運営委員や生涯学習課・まなび創造館スタッフの努力の賜物でもあると、本当にうれしく思いました。

なお、パークアリーナ小牧が完成したので、そちらで成人式を行ってはどうかという議論もありましたので、会場変更も検討してきました。結論としては、交通手段や整然とした式典運営を優先したいということから、まなび創造館で実施することにしました。昨年のテレビ報道では、成人式騒動が広い体育館が会場になっていたことも、検討の大きな材料となりました。しかし、新成人にパークアリーナ小牧を紹介したいという気持ちは強いので、2月3日開催のバレーボール「第8回Vリーグ男子小牧大会」の招待チケットとトレーニングジムまたはフィットネススタジオの1回利用券を、事前に案内状と共に配付しました。


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