教育委員だより No.50

                                                         平成15年2月25日

                                                小牧市教育委員会教育長  副島孝

各PTAで意欲的な親子ふれあい事業

市P連(市PTA連絡協議会)という組織があります。実際の会合は、各小中学校のPTA会長、母親代表、校長の集まりですが、もちろん実質的には各小中学校のPTAから構成されています。先日、全員協議会が開かれ、各校PTAの代表の方から今年度の取り組みの反省をお聞きしました。実は今年度、家庭教育の充実を図るという目的で、各校PTAに「家庭教育推進事業」を委託してありました。予算的には、各PTAあたり25万円です。使い道は、家庭教育に関する講演会や親子のふれあい事業を想定しているとお願いしてきました。

親子のふれあい事業と口では言っても、実施するとなれば大変な苦労があります。ですから、初年度にはかなり難しいのではないかと思っていました。それが今回、中学校を含めて多くのPTAから、親子のふれあい事業を実施したという報告がありました。「こまきっ子第8号」(平成14年12月発行)でも一部紹介されましたが、そのほかにも味岡中や光ヶ丘中の「学校へ行こう」はじめ多くの実例が紹介されました。講演会の実施はそれほど難しいものではありませんが、親子が参加するふれあい事業は大変です。子どもの意向も考慮する必要がありますし、内容によっては指導者をさがす必要があります。地域の方に相談もしなければなりませんし、もっと広範囲にお願いする必要もあります。保護者どうしの横のつながりが無くては、とても実施することはできません

どこでも大変なご苦労があったことでしょう。学校の先生方はその道のプロですから、それなりのノウハウを身に付けています。しかし、PTAとなるとそうはいきません。そこが同じこどもたちが参加する事業といっても、PTA行事と学校の行事との違いです。もちろん、学校側の協力は当然必要です。なんと言っても、先生方もPTAの会員ですから。

ずいぶんご苦労をおかけしましたが、考えていた以上の成果がでたと感じています。それは、取り組みのなかで、取り組んだ仲間どうしの結びつきができたことです。PTA会員の結びつきは、通常子どもが学校に通う間だけで終わってしまいます。しかし、苦労して取り組んだ仲間の結束は、その後も続くものです。これはそのまま地域での結びつきの基盤となります。また、特筆できることは、これらの取り組みのなかでかなりのPTAで父親の参加が見られたことです。

家庭教育の重要性や地域の教育力が云々されますが、その割には有効な手だてがないのが現実です。今回のような取り組みが、具体的な手だての一例だと感じました。この事業に関しては、当初そこまで意図したわけではありませんでしたが、結果的に来年度の計画を立てるこの時期に、新たな希望の湧く機会となりました。

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