教育委員だより No.53

                                                                  平成15年4月1日

小牧市教育委員会教育長  副島孝

                                              

こうしたい今年度の小牧の教育

よく言われているように、教育には時流に流されず変えてはいけない不易の面と、その時々の状況にあわせ変革していかなければならない流行の面との両面があります。教育委員会では毎年、基本方針を定め、教育委員会事務局、学校、幼稚園、関係団体が、組織的に連携をとりあいながら活動していくことをめざしています。すでにこのホームページ上でも、平成15年度の教育委員会基本方針がアップされています。

平成14年度が学校週5日制スタートの年として変革に重点が置かれたのに対して、15年度は定着に力を注がなければと考えています。新年度予算で認められた、普通教室への扇風機設置や新しい学校づくり事業などが目玉のように言われています。しかし、本当に必要なのは、もっと地道なことです。

たとえば、少人数指導の在り方とか、少人数学級での指導の在り方などです。特定の教科を少人数に分けて指導する少人数指導は、主に講師を活用して全国的に実施されていますが、必ずしも期待どおりの効果が表れているとは言い切れません。もっと実際的な研修や研究が必要です。また、現在でも市内では、30人程度以下の少人数学級が小学校では50%以上の学級で実現しています。ここでは、期待される成果が表れているでしょうか。30人学級では、40人学級と異なる学級運営のノウハウが確立されているでしょうか。こういうことに関する各学校の実践研究の積み上げと、教育委員会の関与の仕方が問われていると考えます。

子どもたちをどう育てていくかが、教育の最大の目的であることに異論はないでしょう。子育てや家庭教育を論議する材料としての(仮称)「子育てちえ袋」の作成、ブックスタートを契機とした読み聞かせや読書推進のための図書館と学校との協力などに、そういう意味で具体的に取り組むつもりです。また、幼稚園と保育園間・小学校と中学校間などの連携指導も、これまで以上に実質的に進める必要があります。いじめや不登校など、常に注意して対応しなければならない課題もあります。少年センターや適応指導教室などが、期待される機能を果たすことができるようにすることも重要です。

教育委員会も、これまで以上に学校が教育活動を推進しやすいように、支援する体制を考えていかなければなりません。特に、これまで十分とは言えなかった、事務職員や校務主任などと庶務課との意見交換や共同研究に、力を注ぎます。具体的には、「校務支援マニュアル」の作成を考えています。

また、学校週5日制との関係では、子どもたちの活動の場を保証するものとして、(仮称)「おもしろ発見隊」など文化面も含めたジュニアクラブ化、ジュニア育成を推進します。そのほかにも多くの活動を考えていますが、詳細は平成15年度教育委員会基本方針を参照ください。基本的には、学校が専門的な教育機関としての機能を発揮し、教育委員会が十分にサポート役を果たし、それを地域や保護者、ボランティアが支えるという姿をめざしています。

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