教育委員だより No.57

                                                                  平成15年5月28日

                                                小牧市教育委員会教育長  副島孝

資源とごみの分別回収と学校

4月から新しい資源とごみの分別回収が始まりました。私も3月に地元で開かれた説明会に参加し、これは思った以上に大変だという感想を持ちました。同時に、名古屋市は大変だったろうなと改めて感じました。最終処分場や藤前干潟問題から、名古屋市がごみ減量を図るために徹底した分別回収に踏み切ったニュースは、県内の人なら知らない人はいないでしょう。つまり、その後に取り組んだ自治体は、なぜこのような分別をしなければならないのかの説得がずいぶん容易になったはずです。地元の説明会でも、質問や意見は現実の回収方法に集中していました。

さて、分別回収は多少の混乱を抱えながら始まりました。学校も例外ではありません。考えてみれば、学校はごみのよく出る場所でもあります。小学校の図工などを想像すれば、よくお分かりでしょう。市内の学校に勤める教職員は、小牧市在住者だけではありません。教育委員会でも、春休みから説明会を開いたり、全学級に分別マニュアルを配付したりするなど努めました。それでも、細部では詰めなければならないことも少なくありませんでした。

学校での徹底は広く市民に理解していただくための有効な手段となるので、手は抜けません。また、各学校は以前から環境教育には力を注いできていました。小牧市では、全市的にISO14001を取得し、環境問題に取り組んでいます。市役所だけでなく、保育園も含め市の様々な施設でもISOを取得しています。学校については、審査に日数と人員をとられることを考慮し、学校版ISOという形で取り組む計画を立てています。学校版ISOは全国的にも現実的で実質的な方法だとの評価が高く、今年の夏には水俣市で全国大会も開かれると聞いています。小牧市からも参加し、ノウハウを学んでくる予定です。

目の前の利益にとらわれ、次の世代に負の財産を残す結果となっているのが、我が国の根本問題だという指摘があります。本当にそうだ、と思わされることが少なくありません。ごみに代表される環境問題もそのひとつです。Think globally , act locally(地球規模で考え、身近なところで実践する)という言葉がありますが、そのとおりだと思います。たとえば、紙使用の減量化も、必要なところを削ることはできませんし、やるべきではありません。しかし、削れるところは徹底して削らねばなりません。植林をする一方で浪費では、行動の矛盾です。

小牧市では全教室にネットワーク化されたコンピュータが配置されています。ネットワーク化されていれば、当然朝から電源を入れねばなりません。これは電力の消費を増やしますが、これからの子どもたちには必要なことです。それならば、お知らせ・連絡などは、可能な限りネットワークを利用して全学級に行う必要がありますし、できるようになっています。学校版ISOのメリットの一つは、取り組むことを各学校で決定できることです。数年のうちには、各学校で様々な取組みがなされ、相互交流が盛んになっていることを期待しています。

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