教育委員だより No.60

                                                                  平成15年7月11日

                                                小牧市教育委員会教育長  副島孝

少年センター補導員会から

先日、少年センターの補導員会が開かれました。小牧駅の都市センター内に設置されている少年センターは、補導、相談、啓発活動を通じて、少年の非行防止、健全育成を目的に活動しています。と言っても、所長以下5人の指導員で、これらの活動が十分できるはずがありません。補導に関しては、各中学校区10名程度の補導員さんをお願いし、毎月パトロールを実施いただいています。また、市民まつりや平成夏まつり、桃花台まつりなどでも合同パトロールをお願いしています。そろいの腕章やジャンパー姿でのパトロールですが、多くの校区で夜間に実施しているので、直接ご覧になった方は多くないかもしれません。

補導員会では、小牧警察署や愛知県警の非行集団対策課の方から、暴走族についての講話がありました。暴走族のバックには暴力団が必ずいるが、それは資金源としているだけで暴走族を守ることは絶対にない。暴走族に所属した少年の行き先は、三つしかない。少年院か事故死か暴力団である。抜けるためには、大変な犠牲を強いられる。そんな暴走族に入ってしまうのは、家庭や学校に居場所がない寂しさの中で先輩や友達に誘われたためである。

こういうところまで子どもを追い込まないためには、まず子どもに真剣に向き合う親が必要である。口先だけの母親の注意、仕事を口実にした父親の逃げが最悪である。先生も、真剣に子どもと向き合ってほしい。また、暴走族に入っている子も、多くは近所の人の目を気にしている。子どもは大人の背中を見ているのだから、大人がささいなことでもルールを守ることが、最も効果のあることなのだと、熱っぽく語っていただきました。

少年の犯罪が、連日のように報道されています。マスコミの断片的な報道しか情報がない中で、無責任なコメントは慎まなければならないと思います。しかし、自分は無関係だとのスタンスが、実は、こうした問題の背後にあるような気がします。ほんの少しでもよいから、自分の立場でできることをやっていく。これしか方法は、ないのではないでしょうか。当事者でさえ、自分は別に他人に迷惑かけているわけではない、と強弁する時代です。でも、希望を見失うわけにはいきません。

小牧市には、子どもたちと関わってくださる多くの方たちがいます。たとえば、子どもフェスティバルが、今度の13日(日曜日)9時からパークアリーナで開かれます。子ども会への加入の有無に関わらず参加できる、楽しいイベントです。こんな時代だからこそ、社会の宝である子どもたちを地域で育てることが大切です。一度のぞいてみませんか。

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