教育委員だより No.61

                                                                  平成15年7月23日

                                                小牧市教育委員会教育長  副島孝

『響け心に…小牧の学校教育1』が出版されました

子どもたちをめぐるさまざまな問題が起こるなか、いったい学校はどんな取組みをしているのか。また、教育委員会は、どう関わっているのか。誰もが抱く疑問でしょう。学校や教育委員会は、いろいろな形でその疑問に答えてはきました。しかし、十分に伝わっていたかと問われれば、現役の保護者以外の方に伝える手段は限られていました。何とか保護者はもちろん広く市民へ、書籍という形で各学校の取組みをお伝えしたいと、以前から考えてきました。一昨年の小牧中学校が出版した『正門からどうぞ』も、好評でした。しかし、すべての学校が単独で本を出版することは、かなり困難なことです。そこで、教育委員会が市内の学校の取組みをまとめ、シリーズとして出版したいと考えました。

あくまでも市民を対象とした出版ですので、教育界でしか通じない言葉遣いや言い回しを排することが必要です。これがなかなか難しいことで、ほとんどの教育書は結果的に教師や教育行政担当者のみを対象としています。そこで今回は、『正門からどうぞ』でも共著者として参加いただいた教育コンサルタントの大西貞憲氏にご協力いただき、教育委員会との共編という形でこの課題をクリヤーしています。読物としても読みやすく、かつ非常に読み応えのある本に仕上がったと自負しています。

市内の各学校から応募のあった内容は多岐にわたっていますが、寄せ集めでは本としてのまとまりに欠けるため、広い意味で心育てに通じる5校の内容にしぼりました。村中小の道徳教育、小木小の読書活動、一色小の養護学校との交流活動、応時中の佐久島での体験活動、篠岡中のボランティア活動の五つです。いずれも全く同じ形ではないにしても、各学校でも取り組まれている内容です。したがって、我が子の通う学校の実例ではなくても、学校教育での取組みの姿を知ることができるはずです。

また、教育委員会についても、コラムという形で紹介しています。学校の先生方でも、あまり教育委員会の中身をご存知ない方が少なくありません。どんな仕組みになっているのか、どのくらいの内容をカバーしているのか、どんなことを考えながら仕事をしているのかなどを知っていただくことは、教育の問題をともに考えていく前提になると思います。

内容的には満足いただけると確信していますが、問題は売れるかどうかです。一般に教育書は、著者の買取という形で出版社の採算を確保する方法が普通です。しかし、今回の出版は買取ではないので、出版社に迷惑をかけない部数を販売したいと考えています。サブタイトルに「小牧の学校教育1」と付けたように、採算の取れる部数が出れば今後も継続していきたいと思っています。そのために、336ページという厚さにも関わらず、定価は税込み1500円と教育書では異例の低価格に抑えました。市内の書店には近々並べていただく予定ですし、教育委員会でも販売します。市内の各学校に注文していただくことも可能です。もちろんインターネットhttp://school55.net/shop.htmlでも購入可能です。ぜひ、ご購入ください。『響け心に』小牧市教育委員会・大西貞憲編、for next発行、定価1500円(本体1429円)

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