教育委員だより No.63

                                                                  平成15年8月12日

                                                小牧市教育委員会教育長  副島孝

体験の夏に期待

夏休みも半ばを迎えました。今年は梅雨が長引き、その後も暑さが続かず、冷夏といってもよいくらいの夏となりました。ヨーロッパでは40度近い猛暑で、昨年の豪雨が嘘のようです。やはり地球環境はおかしくなっているのではないか、との疑問が消えません。それはともかく、お盆ともなれば、親戚も含め普段とは違う人たちとの交流が生まれます。

たとえば盆踊り。各地区で行われ、子どもたちにとっても楽しい場となっています。しかし、最近は子どもたちを単なる参加者としてだけではなく、せっかくの機会を利用してスタッフの一員として活動してもらおうという地区が増えてきたようです。私が聞いている範囲でも、東田中では昨年から、中学生が企画段階から参加しているそうです。河内屋新田では、太鼓やお囃子を中高生中心で行っているとお聞きしました。もちろん、事前の練習が大変なようですが。また、桜井では、模擬店の販売を小学生に任せるそうです。

大人だけでやったほうが楽なことは当然です。それでもあえて子どもたちにも責任をもたせようとする取組みに、頭が下がります。桃花台まつりにも数年前から、積極的に子どもたちを参画させていただいています。可能な機会をとらえて、子どもたちに体験の場を与え、成長を助ける。まさに大人の役割を果たす方々が市内各地に少なくないことは、未来への希望につながります。

夏の体験といえば、各種競技の夏の大会があります。今年度は応時中ソフトボール部が、県大会で念願の優勝を果たしました。東海大会でも準優勝し、17日から北海道で始まる全国大会に出場します。スポーツは決して勝利だけを目的とするのものではありませんが、勝ち進むことで成長する側面が大きいことも事実です。チーム部活動の夏の県大会優勝は、最近では記憶にありません。全国大会での健闘を期待します(なお、応時中ソフトボール部は、休日はジュニアクラブとして活動しています)。

そんな特別な機会には縁のない子どもたちが、ほとんどでしょう。しかし、体験の場はどこにでもあります。子どもが責任をもってできるお手伝いなどは、その代表です。普段はなかなか話し合う機会もとれないかもしれませんが、お盆なら可能ではないでしょうか。この夏が子どもたちにとって、普段はできない貴重な体験をする機会に、あるいはそのきっかけをつかむ機会になればと願っています。

目次へ戻る