教育委員だより No.64

                                                                  平成15年9月2日

                                                小牧市教育委員会教育長  副島孝

ニューヨーク停電物語

冷夏だったはずなのに8月下旬から急に残暑が厳しくなったことは、秋休みをつくるかわりに夏休みを短くする2学期制が、全国一律では難しいことを物語っているようです。冬休み明けにすぐ試験という、中学3年生の3学期に問題があるのは確かです。しかし、夏の暑さが厳しい地域では、他の方法で対処すべきではないでしょうか。こんな感想を持ったのも、8月の最後の週にやっと夏休みが取れ、ニューヨークへ行ってきたからです。十数時間の飛行の末、帰ったとたんの暑さには参りました。

ところで、ニューヨークでは国連本部やヤンキースタジアム、ミュージカルに美術館(日帰りでボストン美術館まで)と、ずいぶん楽しめました。話に聞いていたとおりで、治安はすばらしく改善されており、地下鉄や夜間も危険を感じることはありませんでした。ビルの外でタバコを吸う人が目に付きましたが、これは逆に中では吸えないことが徹底されているためでしょう。今回は日本人があまり利用していない(そんなに高級でない)ホテルを選んだため、思わぬハプニングに出会う結果となりました。

実は私たちの旅行の前に、娘が会社のお盆休みを利用してニューヨークにでかけ、帰国予定日の前日に例の大停電に遭遇し1日遅れで帰ってきたのです。そのときは、「一生自慢できる経験をしたから良かったね」とのんきな声をかけたものでした。ところが、帰国前日の夜、コーヒーメーカーでお茶を入れていたところ、突然部屋が真っ暗になってしまったのです。ブレーカーがとんでしまったのでしょう。そこからが大変でした。

電話で込み入った話になると困るので、フロントに向かいながら、なんと言おうか必死に考えます。昔何かで電気を切るのを、英語ではやはりkillと言うのだと読んだような気がしてきました。そこで発したのが、The electric power was killed. というもの。通じたのか、必死の形相でわかったのか、The light is down? と確認され、ひとまず対応が始まりました。部屋にはブレーカーがなく、地下室を見るとのことで、電気が回復したかどうかを電話で聞くからとのことで、窓の外の灯りだけが頼りの暗い部屋で緊張して待ちました。

電話が鳴ると、Any power? No power? という実にシンプルな内容で、変に感心してしまいました。2時間くらい、途中からは電気屋も呼んで調べてまわったのですが、結局電気は回復せず、部屋を替わることになりました。替わった部屋はスイートで、つかの間の豪華気分を味わいました。今回も旅行の結論は、毎回の海外旅行と同じで、もう少し英語を勉強しなければというものでした。

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