教育委員だより No.76

                                                                  平成16年2月3日

                                                教育長 副島孝

成人式への反響

今ごろ成人式の話題か、とお思いの方もみえるでしょうが、今年の小牧市の成人式は、終わってからかなりの反響がありました。催しが済んだ後に手紙やメール、電話などをいただく場合は、苦情の場合が多いのですが、今回は好意的なものが多かったのが印象的でした。新聞報道も、今回は各紙がそれぞれの視点で取り上げてくれました。ビデオレターを扱った中日新聞、イラク派遣問題とのからみで扱った朝日新聞、ドナーカード配布を扱った毎日新聞と、各紙の視点がさまざまなことも印象的でした。

全国的には今年も、荒れる成人式、私語で誰も聞いていない成人式がさかんに報道されていました。成人式そのものを止めてしまった自治体もあるようです。そういうなかで、8割以上の新成人が出席し、これで連続4年きちんとした成人式ができたことは、小牧市の若者たちを高く評価してよいことだと考えています。成人式というのは、行事のなかでも非常に特異な毎回参加者が100%入れ替わる行事です。したがって、前年にうまくいった方法で実施しても、次の年に成功するという保証がないのですから。

この最大の功績は新成人でつくる運営委員会が、毎年工夫努力していることにあります。半年も前から何度も話し合いを持ち、検討を加えて具体化していくのですから、運営委員たちは大変です(でも、きっと得がたい経験にもなったことでしょう)。今年度は三部構成とし、第一部は式典、第二部にビデオレターの上映やドナーカード普及の呼びかけを行いました(ちなみに記念品は、オリジナルのドナーカードでした)。第三部は交流会でした。

交流会には、1500人以上の新成人が(似たような服装をして)集まるのですから、集まりやすい目印として風船で中学校区を掲示しました。反省点もあります。小牧市で育った人はいいでしょうが、新成人のなかには高校生になってから、あるいはその後に小牧市に引っ越してきた人もいます。その人たちには学校ではなく校区を示しているだけだといっても、地区で知り合いがいなければ入りにくい面はあるでしょう。外国の人たちもいますから、そういう人たちが集まりやすい場所も必要だったかもしれません。

車椅子で参加した方が、交流会でも楽しんでいただけたという話を聞き、喜んでいます。手話通訳やドナーカードにも、好意的な反響をいただきました。実は、ドナーカードに関しては、制度として認められているし、本当にそれで助かっている方や助けを待っている方がみえる一方で、臓器移植や脳死に関して、納得できない感情をお持ちの方もいるはずです。多様な意見があることに配慮する姿勢も、成人として持っていてほしいと考えていました。押付けではない呼びかけができたのでは、と思っています。

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