教育委員だより No.82

                                                                  平成16年3月25日

                                                教育長 副島孝

中学生の喫煙・飲酒・携帯電話利用の実態は?

少年センターでは昨年度から、各中学校の2年生1クラスの協力を得て、「中学生の生活意識と行動の実態調査」を実施しています。1回目の昨年度は、家庭生活での役割、地域社会とのつながり、規範意識などについて調査しました(教育委員だより49参照)。かなりの反響をいただき、例えば小牧南高校では同じ内容で調査を行い、比較分析をされました。2回目の今年度は、非行の入口とも言われる「中学生の喫煙や飲酒の実態と環境」、そして普及の進む「携帯電話等の利用実態」について調査しました。

今回も、全国調査と比較しつつ、小牧市内の中学2年生の実態に迫っています。まずタバコについては、喫煙体験者は男子20%、女子16%であり、全国調査に比較すると男子が大きく下回っています。しかし、全体の2〜5%程度には、常習化の傾向がうかがわれます。半数近くが未成年者の喫煙を目撃したことがあり、未成年者の喫煙が本人だけでなく他の生徒にも規範意識を低下させる悪影響があることがわかります。なかには、親から喫煙をすすめられた経験を持つ生徒も数%おり、驚きます。

飲酒に関しては、喫煙とは状況が大きく異なります。約7割の生徒が、中学生以前に飲酒を体験しています。飲んだ酒は、家にあったものや誰かにもらったものが圧倒的です。親から飲酒をすすめられた経験が30%前後と、喫煙と比べて飲酒には寛容な大人の意識がうかがえます。

自分が自由に使える携帯電話を持っている生徒は、男子42%、女子62%にのぼっています。遊びとして、メールのやり取りに使っている生徒が多いようです。10%未満とは言え、テレフォンクラブなどに電話していることを、親は知っているのでしょうか。パソコンに関しては、ゲームとしての利用が多いようです。男子の約10%がアダルトサイトをしばしば見ています。携帯電話やパソコンなど文明の利器も、使用方法を間違えれば危険が待ち受けていることは、事実のようです。

全国調査に比較すれば、小牧市の中学生の多くはきちんとしていることは事実ですが、全く心配ないわけではありません。各学校や家庭で、この調査結果が指導に生かされることを期待しています。喫煙に関しては、小学校の5年生くらいから喫煙経験が増えることを考えると、小学生からの喫煙防止教育が急務であることを実感します。健康増進法の受動喫煙防止の影響もあり、校地内全面禁煙を打ち出している自治体も少なくありません。しかし、校門の外に先生たちがたむろしてタバコを吸っている、などという光景を子どもたちには見せたくありません。市内の学校では子どもたちの前では吸わない取組がなされています。4月からは、さらに強化される予定です。学校を訪れる方もご協力をお願いします。

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