教育委員だより No.86

                                                                  平成16年4月30日

                                                教育長 副島孝

メナード美術館との共催事業

先日ある文芸関係の会合で、文化面で小牧市が全国に誇れるものとして、メナード美術館、小牧市交響楽団、文芸誌「駒来」の三つをあげました。とっさの思いつきだったので、もっと他にもあるとお叱りを受けるかもしれません。しかし、この三つは、市外はもちろん県外でも話題にのぼることがあるのは事実です。前の二つはよく知られていますが、「駒来」も毎月刊行で32年目を迎えます。郷土文芸誌で、これだけの歴史のあるものは、あまり例がないと思います。この三つに限らず文化面での取組は、関係の方々が大変な努力を積み重ねていただいた賜物であると、感謝しています。

反面その割に、小牧市民でもほとんど接していない方も少なくなく、残念な思いをすることもしばしばです。いくら市外からうらやましがられても市民との接点が不足では、本当の意味で誇れるものとはなりえません。美術館には展覧会に訪れる、交響楽団には演奏会(今度は5月9日14:00〜市民会館)に出かける、支援会員になるなど、「駒来」には(市役所文化振興課やラピオのくまざわ書店で)購買して読むなどの、誰でもできる支援策があります。もっと多くの方に、実際に触れていただきたいと願っています。

さて、メナード美術館に関しては、市民に気軽にすばらしい美術作品に触れていただく美術鑑賞共催事業を、14年度から実施しています。14年度は「田淵俊夫」展を、15年度は「高村光太郎と智恵子の世界」展を実施しました。特に昨年度は、光太郎の栄螺(さざえ)の発見がマスコミに大きく取り上げられたこともあり、大変多くの方に来館していただきました。今年度は、4月29日〜6月20日に、「古径・靫彦・青邨とその系譜」展を開催しています。近代の日本画を完成させた小林古径(こけい)、安田靫彦(ゆきひこ)、前田青邨(せいそん)の代表作を取り揃えた、ぜいたくな企画です。

日本画に詳しい人には、これだけの作品が一度に見られるとはすばらしいと評判です。メナード美術館所蔵の作品だけでなく、なかなか館外には貸し出さないことで知られる東京国立近代美術館所蔵の作品なども展示してあります。日本画の歴史に輝く三人の作品を見比べるという、めったに経験できない機会です。また、弟子筋に当たる奥村土牛、小倉遊亀、岩橋英遠、片岡球子、吉田善彦、森田曠平、守屋多々志、平山郁夫、小山硬などの作品も別室に展示されており、興味を引きます。

4月15日号の「広報こまき」の裏表紙に招待券と割引券を刷り込んであります。ぜひこの機会に一度メナード美術館に足を運んで、名画に親しむひとときを過ごしていただきたいと思います。

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