教育委員だより No.93

                                                                  平成16年7月23日

                                                教育長 副島孝

市民ミュージカルへの期待

演劇やミュージカルなどの舞台を鑑賞することは、楽しいことです。先日もブロードウェイミュージカル「42nd ストリート」を、見てきました。ニューヨークの小劇場ではなく、芸文センター大ホールで上演されたので、少し感じが違いましたが、すばらしいものでした。見るだけでも十分楽しめますが、上演する側にまわれば、また一段と充実感があるはずです。小牧市では参加型の舞台作りをめざして市民舞台芸術祭をスタートし、今年度で7年目を迎えます。

市内の演劇集団の公演と並んで、公募による市民ミュージカルが呼び物です。これまでにご覧になった方も、多いと思います。とても公募の市民で作ったとは思えないほどのすばらしい出来栄えで、毎年大好評です。もちろん演出など指導スタッフには、専門の方を依頼しています。演出は昨年度に引き続き、ほりみか先生にお願いしました。その他、脚本・音楽・美術・衣装・照明などのスタッフも充実しています。今年度の出演者の募集は終わりましたが、60人を超える応募があり、明日オーディションが行われます。

この市民ミュージカルの特徴の一つは、小学3年生から大人までが参加していることです。子どもだけ、大人だけでなく、一緒に一つの作品を創り上げることが、大きな意味を持つと考えています。12月12日の市民会館での公演をめざし、歌や演技、ダンスの練習が週2〜4回続きます。毎年参加している人はますます磨きをかけますし、初めて参加する人もこの練習の中で力をつけていきます。練習の過程で、演技だけではなく人間として成長していくドラマが見られると、関係している方からお聞きしたことがあります。市民ミュージカルの取組の中から新しい劇団が誕生したことや、上演までのさまざまなサポートを行う「市民応援団」が育ってきたことも、うれしいことです。

上演作品は毎年オリジナルで、郷土小牧との関連も図られています。平成12年の「八雲乱舞」、13年の「十六夜ゆめがたり」、14年の「ななつのきんの森」、そして昨年の「やまんばの涙」など、思い出す方も少なくないことでしょう。今年は大山川をめぐる伝承や人々の関わりを描いた「川の星」です。11月12月に予定されている市内劇団による上演も年々充実してきています。市民ミュージカルと併せて、すばらしい舞台芸術祭になることを期待しています。

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