教育委員だより No.98

                                                                  平成16年9月17日

                                                教育長 副島孝

小牧市歴史館(小牧城)の特別展

全国各地に多くの博物館、歴史館、郷土資料館などがあります。しかし、年間3万人の入館者がある施設は、それほど多くはないようです。小牧山の上に立つ小牧市歴史館(通称小牧城)は、実は毎年3万人以上が訪れる施設です。多くの館が開館当初はたくさんの来館者があっても、その後は減少や低迷の道をたどりがちなのには理由があります。リピーターを確保できないためです。各館はそれぞれに展示替えや企画展などを工夫しているのですが、一度見れば後はそんなに変わることはないだろうと訪れてもらえないのです。

そんななかで、昭和39年の開館以来40年にもなるのに、これだけの人が入館されているのです。もちろん、展示を見に来る方ばかりではなく、展望を楽しみに来られる方が多いと思います。これが小牧市歴史館の強みです。しかし、そういう方も展示を横目にしながら、天守閣を登るはずです。スペースに限りがあるとはいうものの、もう少し見ていただく工夫が必要だと感じています。

その歴史館で、9月18日から11月10日までの間、特別展が開催されます。今回は史跡小牧山の旧小牧中学校用地の史跡整備が竣工し、芝生広場(小牧山城の曲輪を復元したものです)にも入れるようになったこの時期に、「小牧山の過去・現在・未来」と題して小牧山城(正式な歴史名称としては小牧城ではなく、小牧山城と呼びます)の調査や整備の歩みをたどったものです。1階展示室を利用し、帯曲輪地区(旧小牧中学校用地)発掘・復元の過程を振り返るとともに、小牧山の歴史、城下町(小牧城下町は織田信長のめざした姿を最初に実現した貴重なものだということが、最近判明してきました)、将来の整備計画などが展示されています。

竣工した帯曲輪の芝生広場を会場に、9月25日(土)の17時からは「小牧山お月見まつり」が開かれます(昨年までは、桜の馬場で行っていました。小牧青年会議所の灯篭・光の作品ライトアップなども同時に行われます)。また、10月23日(土)には、この整備事業を指導してくださった国立歴史民俗博物館千田嘉博助教授を講師に、文化財講座が市役所南庁舎5階大会議室で10時から開かれます(要申込10月18日から先着順、電話 0568-76-1189)。午前中は小牧山の歴史的な位置づけ等を講義形式で行い、午後は小牧山の現地で解説していただく予定です。

また、来年度は、市政50周年事業の一環として、9月に芝生広場で薪能を行います。整備された史跡公園が、市民の憩いの場所としても活用いただければ幸いです。なお、お月見まつりの今月25日(土)の16:30〜21:00は、例年のように歴史館を無料で公開します。また、すでにご承知でしょうが、平成14年度から歴史館は、中部公民館にあるプラネタリウムと併せて、小中学生には土・日・祝日無料開放をしております。この機会に、ぜひ一度お出かけください。

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