教育委員だより No.110

                                                                  平成17年1月18日

                                                教育長 副島孝

観客という支援

ピアノフェスティバルが盛況のうちに終わりました。第1部の金賞・特別賞の小学生から大学生までの皆さんの演奏は、いずれも将来性を感じさせるすばらしい出来でした。7人の演奏者のなかに、男子が3名いたことに驚く方もみえました。言うまでもないことですが、決して音楽は女性中心のものではありません。今回の応募者以外にも市内には、まだまだ多くの力のある人たちがいます。また今回は日程が合わず出演できなかったものの、外国留学中で各地のコンクールで第1位を受賞している方もみえます。

2部はゲスト演奏でした。城寿昭さんのショパンはいつもながらの技術に加え、以前少し感じられた硬さが薄れ、留学の成果が出ているように感じました。河合毅彦さんのリゲティからは、現代音楽の一端を味わうことができ、ピアノ曲の可能性の広さを感じさせていただきました。中沖玲子さんは一瞬にして聴衆の心をつかんでしまう、さすがの演奏でした。また、「ラプソディ・イン・ブルー」では、13人もの小牧市交響楽団のメンバーが友情出演していただきました。各パート一人ずつという編成で、あれだけの演奏ができるプロの技量に感心しました。

新しいピアノの響きも、心なしか輝き方が違うように感じました。それにも増して出演者が異口同音に語ってみえたのが、満員の客席を見て本当に気持ちが入ったというものでした。クラシック音楽で1000人を超える大ホールを満員にすることは、本当に大変なことです。しかし、満員の聴衆の前で演奏することで、演奏者は練習では望めない飛躍を遂げることができるようです。その意味では、今回市民会館に足を運んでいただいた方は、ピアニストへの道に進みたいという若者を大いに勇気づけていただけたことになります。

スポーツの面でも多くの種目で、子どもたちも含め小牧市民が成果を上げています。文化的な面でも、こうした市民を応援できる取り組みを充実したいと考えています。ピアノだけでなく、他の楽器も含めた取り組みが継続的にできないか検討しています。いずれにしても、関係者だけが参加する取り組みではなく、市民が一緒になって応援できるものにしたいと考えています。

1月30日(日)午後2時からは、小牧市交響楽団の第10回定期演奏会が開かれます。今年度から専属指揮者に就任した吉田行地さんの、市民会館での指揮デビューになります。吉田さんが最も得意とするドイツ音楽が出し物です。演奏曲目のなかには国際的にも活躍するピアニスト花房晴美さんとの、モーツァルトのピアノ協奏曲「戴冠式」もあります。フルオーケストラをバックに、新しいピアノがどのような響きを聞かせるか楽しみです。若いプロオーケストラにも、ぜひ満員の会場で激励できるようにしたいと願っています。

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