教育委員だより No.129

                                                                  平成1791

                                                教育長 副島孝

『学べともに』の発刊

2年前に刊行された『響け心に〜小牧の学校教育1〜』の第2弾として、『学べともに〜小牧の学校教育2〜』が発刊されました。今回も前書に引き続き編集をお願いした教育コンサルタントの大西貞憲さんに加え、後藤真一さんにも加わっていただきました。お二人とも全国の学校現場を回ってみえる方です。ですから、全国的な視野から小牧市の学校教育の取組を評価していただく結果にもなっています。

教育問題の議論は多岐にわたっていますが、詰まるところ教師の問題に行き着くというのが大方の意見のようです。しかし、あら探しと叱咤激励で、この問題が解決すると考えるわけにはいきません。育っていくのは子供だけではありません。教師が、保護者や地域が、もちろん教育行政が、子供たちと同様「ともに学び」育っていくことこそ問題解決の道だという考えが、本書のタイトルに込められています。

日中ほとんど教育活動で忙殺される学校は、かなり意図的な取組を考えなければ「ともに学ぶ」ことは難しい組織です。本書の刊行は、「ともに学ぶ」機会提供になるでしょうし、またより深化した実践が他校で行われることも期待しています。紙面の都合上、各校は非常に限られた実践しか紹介していません。むしろ、全体を読んでいただいて、総合したものを各校が実践していると捉えていただいたほうが正確でしょう。それでもその中で、各校の個性はあらわれるものです。これが義務教育における特色ある学校だと考えています。

教育委員会としての取組も、当然取り上げられています。しかし限られた紙面ですから、触れられなかったことも少なくありません。学校評価の背景としての評議員制度や健全育成会、支援ボランティアやPTA活動、学校地域コーディネーターなどについては、ほとんど触れることができませんでした。しかし、学校の教育活動のバックグラウンドとして、これらの組織が形だけでなく進化しつつ活動されているからこそ、小牧市の学校教育があると言っても過言ではありません。

本書は教育委員会学校教育課や各小中学校のほかに、1500円の定価のみでインターネットでも購入できます。教育書にありがちな部外者には理解しがたい記述を廃して、読みやすい(しかも内容は決して落としていない)出来になっていると思います。学校の先生方は当然ですが、広く市民の方々にお読みいただきたいと願っています。他県や他地区の皆さんにも参考にしていただいたり、ご助言をいただければ今後の取組に役立てることができると密かに考えています。

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