教育委員だより No.131

                                                                  平成17930

                                                教育長 副島孝

横浜の学校を訪問して

教育委員の行政視察で、横浜市へ出かけてきました。視察先は、多文化共生の地域・学校づくりのいちょう小学校と、情緒障害通級指導の八景小学校の二校です。視察としては学校教育に偏りすぎる傾向があるかもしれませんが、どちらもこれからの小牧市にとって、取り組みを再構築していかなければならない課題となっています。

いちょう小学校は、一時期2000名を超える大規模校でしたが、現在は児童数200名余りの小規模校です。そこに、外国籍75名、外国にルーツを持つ子などが28名、あわせると約50%とのことでした。インドシナ難民定住促進センターが隣接地にあった関係で、ベトナムなど東南アジア出身者が多く、次いで中国が続きます。その点は、南米出身者の多い小牧市とは、少し状況が異なります。

学校としての取り組み以外に、近隣の4小中学校の拠点校として、日本語が十分でない子どもたちを対象に週2回、授業後に初期の日本語指導や生活適応指導を行っています。地域ぐるみの取り組みや母語での学習経験への注目など、私たちからは関心が薄かった視点を教えてもらいました。いつかは母国へ帰国したいという希望も強い南米の方との違いはありますが、きめ細かさは学びたい点でした。

八景小学校は、愛知県ではまだ行われていない情緒障害児の通級指導の拠点校です。週に一度(半日)かなり広い範囲から保護者の方が連れてみえる形です。軽度発達障害の子どもたちを、6人の同学年の子をグループにして複数の教師で指導してみえました。バブル期だからできた施設だとのお話でしたが、学校とは別棟に建物があるなど、予想していたのに比べるとずっと大掛かりな規模のものでした。

その点、そのまま小牧市に適用することは難しいと感じました。しかし、午前中ずっと指導の様子を見せていただきましたが、さすがにポイントを押さえた指導ぶりで、週に半日の通級でもかなりの成果が出ている子が多いとのお話が納得できるものでした。今回の二つのテーマは、このようにしたらすぐに改善できるという問題ではありません。でも、これからの施策を考えるうえで、多くのヒントを得ることができました。両校の先生方、本当にありがとうございました。

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