教育委員だより No.142

                                                                  平成18214

                                        教育長 副島孝

新しい学校づくりの目指すもの

先週、来年度の「新しい学校づくり事業」のプレゼンテーション会が開かれました。この事業も開始以来3年経ち、「新しい学校づくり、特色ある学校づくり」というものを、もう一度考えてみる時期にきていると感じました。当然ですが、何か新規な、目立つようなことをやるという意味ではありません。また、そんな余裕が学校にはないことを、学校に関わるようになった多くの人は知っています。一方どの学校も、解決したい(しなければならない)課題があるはずです。その課題の解決には、大変でも学校の責務として取り組まなければなりません。

解決したいと考えたら、解決するわけではありません。問題の原因を検討し、具体的な目標を設定し、そのための手段を考え、実施してはじめて解決に向かうわけです。当然ながら、事後に評価を行わなければ、次の段階には進めません。何のことはない、これはマネジメントそのものです。教育委員会の義務である学校配当予算のほかに、各校に特別な予算をつけプレゼンテーションを要求したのは、こういうプロセスで学校運営に取り組んでもらいたかったからです。

このプロセスを見事に実現している学校が何校も出現したのは、嬉しいことです。反面、出発点である現状の認識のところが不十分なまま、見栄えのする事業を並べているのでは、と思える学校も見受けられます。しかし、これを責めるのは酷でしょう。なぜなら、我が国のほとんどの組織で、マネジメントサイクルがうまく機能していないと言われているのですから。

今回のプレゼンテーションで、私が最も注目したのは、これまでの事業の評価がいかになされているかでした。時期的に中間評価ということもあり、明確な言い方ができにくいことは理解できますが、計画していた事業を実施することができたなどという言い方は、評価とは言えないのではないでしょうか。評価は数値でなければならないなどと言うつもりはありませんが、どう見ても作文でしかないと思われるものもありました。

理論はわかっていても現実の課題の解決に成功していない、解決に向かっていると実感できない、それが企業や官庁も含め多くの組織の現実なのです(もちろん、小牧市教委も例外ではありません)。それでも、マネジメントのどこに問題があるからうまくいってないのだろうか、という問題意識は必要です。その意識がなければ、同じことの繰り返しに終わるでしょう。もうたいていの学校では、そこに気づいているはずです。ひょっとして気づいてなかった学校も、来年度に向けて軌道修正をしてくれるものと期待しています。

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