教育委員だより No.146

                                                                  平成18330

                                        教育長 副島孝

「子ども読書活動推進計画」が完成

2年間かけて検討してきた「小牧市子ども読書活動推進計画」が、この程まとまりました。これは国の「子どもの読書活動の推進に関する法律」(平成13年12月公布・施行)に基づき、「愛知県子ども読書推進計画」(平成16年3月策定)を基本に策定されたものです。読みやすく、できるだけ具体性をもった計画を立てたいと、策定委員会の委員や助言者の方々が努力してくださいました。

読書のように本来個人の趣味に関するようなことに対して、このように行政の取組みがなされるのには、理由があります。活字離れが青少年のさまざまな問題に影響を及ぼしているのではないか、という問題意識が根底にはあるためです。本年度の「『中学生の生活意識と行動』の実態調査」は「中学生の家庭生活」をテーマとするものでしたが、その中でも中学2年生の約半数が、1か月間に本を「ほとんど読まない」(漫画や雑誌を除く)と回答しています。新聞についても「ほとんど読まない」と「1日に10分未満」で85%を占めるなど、活字離れは深刻化しています。

読解力の育成が日本の学校教育の課題となっている今、読書習慣形成の必要性は否定できません。今の子どもたちは忙しいと言われますが、先の調査でもテレビやゲームには長時間かけている実態があります。むりやり読書させるという方法ではなく、読書の楽しみを感じ取りながら習慣化を図っていくことが重要だと思います。全国的には毎日の朝読書の普及により、不読者の減少が目立つと言われています。

「推進計画」では、基本目標である「家庭、地域、学校における子どもの読書活動の推進」「子どもの読書環境の整備・充実」「子どもの読書活動に関する理解と関心の普及」「子どもの読書活動推進体制の整備・充実」の方策が記述されています。これらを着実に推進していくことが重要だと考えます。ブックスタートに始まり、読み聞かせ、朝読書などをはじめとする読書指導を通じて、読書の楽しみを感得するなかでの読書習慣づくりや、市立図書館と学校図書館の協力推進などがうたわれています。

各種の読書調査によると、小学生では学校図書館で借りる割合が大きく、中学生になると(中学校で学校図書館の機能が弱いことも影響しているでしょうが)家庭にある本を読む割合が高くなると言われています。回り道のようにも見えますが、大人の読書を楽しむ雰囲気が子どもたちに影響するようです。その意味では、4月から市立図書館の開館時間が午後8時半(市民センター図書室は8時)までになることにより、大人の読書環境も改善されます。また、市立図書館から各学校図書館へ週1日ずつの職員派遣も、具体的な効果を期待できると思っています。

市立図書館や学校図書館は、多くのボランティアの方々によって支えられています。それらの方々の位置づけも、明記されています。ご協力いただいたワーキンググループの委員の皆さんや、パブリックコメントにご意見を寄せられた方々に感謝申し上げます。「推進計画」の本文は、近日中に市立図書館のホームページに掲載します。また、概要版を「広報こまき」に載せたいと考えております。

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