教育委員だより No.147

                                                                  平成18411

                                        教育長 副島孝

事業の中身の充実を

新年度が始まりました。予算も成立し、これまでやりたいと思っていた新規事業が始まります。獣医さんによる小学校の動物飼育への指導や治療など、成果を期待している事業がたくさんあります。しかし、新しいことにだけ目を向けるのは、いかがなものでしょうか。これまで行ってきた事業を見直し、中身を充実させることも大切だと考えます。

「おもしろ発見隊」として2年間実施してきた子ども講座を改組した、「ジュニアセミナー」などもその例です。そこで今回は、「こどもこころの相談室」を取り上げることにします。平成14年度から始まったこの相談室は、児童精神科医による軽度発達障害などの子どもたちの相談機関として、月2回ずつ開設してきました。専門医が少なく、何か月も(時には何年も)受診を待たねばならない状況のなか、貴重な役割を果たしてきました。

この度、開設以来担当していただいた土岐先生が沖縄に転勤されました。何年もかけてやっとお願いできた先生でしたので、後任の先生探しは大変でしたが、名古屋市立大学病院の石川道子先生にお願いできることになりました。お忙しい先生なので、従来のように第2、第4木曜日に定期的にではなく、不定期になります(年間開設予定はできていますので、学校や適応指導教室経由で従来どおり予約できます)。

石川先生は、市内でも研修会などでご存じの方も多いと思います。療育センターにお勤めの経験もあり、子どもの診断や相談にとどまらず、家庭や学校での対応についてもかなり具体的な助言がいただけると期待しています。先日もお会いした際、相談だけでなく、直接学校へ出向いて生活の様子を観察して、保護者や先生方と指導の方法を考えたいと、熱っぽく語ってみえました。これまでとはまた、少し雰囲気の違う取組みができるのではないかと感じました。

「こどもこころの相談室」だけでなく、既存のすべての事業でも見直しは常に必要です。事業としての効果は上がっているか、改善すべき点はないかなど、事業評価を通じて検討しなければなりません。なかには、事業としての生命を終えているものもあるかもしれません。限られた資源を活用するのですから、形だけでなく、本当に成果の期待できるものになるよう力を注ぐことが重要だと考えています。

目次へ戻る