教育委員だより No.149

                                                                  平成1851

                                        教育長 副島孝

「国画会の画家たち」へどうぞ

3月の末から機会があって、各種の美術展をよく見ました。と言っても、名古屋市も含め近郊の美術館や画廊です。どこもそれぞれに特色があり、折に触れて美術鑑賞もいいなあと感じました。美術館といえば、小牧市にはメナード美術館があります。収蔵品のすばらしさや企画展の質で、全国的に高い評価を得ていることでも知られています。

メナード美術館の特別企画展を市との共催事業として実施して、5回目となります。昨年は東山魁夷展で、記録的な入場者がありました。今年は、「国画会の画家たち」です。国画会については、私自身名前程度の知識しかありませんでした。しかし、これを機会に官制の文展に対抗して国画創作協会を結成し、国展を開催してきた革新的な美術団体であることを知りました。この特別企画展も、本年が国展の80周年に当たるのを記念して開催されたものです。

オープニングに出席し、ゆっくり展示も見せていただきました。セレモニーの場で、国画会を代表して挨拶された島田章三県立芸大学長が、一つの傾向に収まりきらないのが国画会の特徴と語られました。確かに展示を見ると、一人の作品、同じ系統の作品を鑑賞するのも楽しいことですが、このように一人ひとりの個性がにじみ出ている展示もまたよいものだと実感できました。

村上華岳(この時期にふさわしい牡丹之図)、梅原龍三郎(姑娘併座図)から、大沼映夫、島田章三ら現在も活躍中の画家の作品まで、広い範囲の作品が展示されています。特に、現在活躍中の画家の作品は個人蔵のものも多く、なかなか鑑賞することのできないものです。企画からの美術館スタッフのご苦労や努力の成果を感じ取ることができました。

特別展示として、3年前の企画展でも展示され話題となった、高村光太郎の木彫「鯰」が展示されているのも、うれしいことです(高村は国画会会員の時期もあったが、国展には出品していないようです)。しかし、メナード美術館が購入して話題になった作品を、この機会に改めて鑑賞できるのも楽しいことです。なお、ご承知だとは思いますが、4月15日号の「広報こまき」の裏表紙に、招待券と割引券が印刷されています(これが美術鑑賞共催事業の中身です)。ぜひ、ご利用いただきたいと願っています。

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