教育委員だより No.156

                                                                  平成18811

                                        教育長 副島孝

温水プールの再開

埼玉県での事故に端を発した今回のプール騒動に、小牧市の温水プールが巻き込まれるとは夢にも思いませんでした。愛知県のプール条例に従って建設認可され、安全管理にも十分注意を払ってきたのですから。小牧市では過去にプールでの死亡事故も経験しており、事故防止には神経質なほど注意を払ってきました。

事故報道後すぐに安全点検を行いましたが、テレビなどで報道される防護柵の四隅を固定する方式よりも格段に堅固な、約10p間隔で多数の箇所を固定する方式でしたので、シーズンオフに入ったらすぐに対策工事をするという方針で準備をしていました。ところがその後、吸水口も排水口同様の二重安全装置がない施設等の使用禁止を求めるとの文科省の通知の報道がありました。ここに至っては、これまで安全管理に努めてきたという自負よりも、この機会に徹底した防護措置を緊急に執るべきだと考え、緊急の対策工事のため臨時休業を決心しました。

これほどの大規模プールになると、水を抜くのに1日、また水を入れるのに2日かかります。休業期間を最短にするために、何とか1日で工事ができないかと業者の方も交えて検討しました。夜間までかけた工事の結果、予定どおり完了することができました。水入れも順調に進み、明日8月12日(土)の朝から再開します。猛暑の期間でしたので、市内や県外からの多くの利用者の皆さんにもご迷惑をおかけしました。お盆休みに間に合ったのが、不幸中の幸いだと考えています。

ところで、今回あらためて痛感したのは、施設の安全の確認の必要性です。少なくとも、自分の施設がどのような安全設備になっているか、それがどのように管理点検されているかを把握しておく必要性です。また、よく言われるハインリヒの法則(ヒヤリとした大きな事例の陰に同様の30件の事例がある。ハッとしたちょっとした事例の陰に同様の30の事例がある)を肝に銘じて、常に事故が起こる可能性を頭に入れて点検対応を考えることが必要だということです。

これは何もプールに限ったことではありません。遊具の点検やすぐにできる耐震対策(家具の転倒防止やガラスの飛散防止など)にも通じることです。ずさんな管理に怒る一方で、自分の問題として考えることを習慣づけなければならないと痛感しました。

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