教育委員だより No.165

                                                                  平成18121

                                        教育長 副島孝

米国教員団の訪問を受けて

フルブライトメモリアル基金の米国教育者招聘プログラムによる教育視察団が、先週小牧市を訪問されました。メンバーは全米各州から選抜された20人の小・中・高の先生方です。市内の小学校・中学校・高等学校を1校ずつ、各1日がかりでしっかりと視察していただきました。訪問校は光ヶ丘小学校・桃陵中学校・小牧工業高等学校でした。本当にご苦労さまでした。土曜日・日曜日にはホームステイも経験していただきました。ホストファミリーの皆さん、本当にありがとうございました。

プログラムの第1週は、東京で伝統芸術の鑑賞、日本の政治・経済についての講義、教育についてのパネルディスカッションや分科会での討議を通じて、アウトラインをつかみます。第2週は20人のグループごとに各地に分かれます。小牧への訪問団は、月曜午前:愛知教育大学訪問、午後:小牧市役所訪問(ここで私は訪問団にお会いしました)、火曜終日:光ヶ丘小学校訪問、水曜終日:桃陵中学校訪問、木曜午前:市内保護者との懇談会(市や学校の職員は同室せず)、午後:文化財見学、金曜終日:小牧工業高校訪問というものです。とてもよくできた計画で、さすがは蓄積のあるプログラムだと感心しました。

私自身は月曜日の午後にしかお会いできなかったのですが、視察には庶務課や学校教育課の職員が立ち会いましたので、様子は聞くことができました。市役所訪問の際にも次から次へと質問が続くなど意欲的、積極的で、アメリカ人の良さが出ているという印象を受けました。学校視察でも同じだったようで、積極的に質問したり、活動に参加したりされたそうです。授業での子どもたちの集中ぶりには驚かれたようで、ここは特別な学校なのかと聞かれたそうです(もちろん、そんなことはありません)。

当然のように清掃と給食には驚かれたようです。欧米では掃除は子どもたちではなく担当の人がやりますし、給食も日本のように手の込んだ献立はないようです。ニンジンが素材を生かして調理されていることに、ビックリされたそうです。特にお願いした小牧工業高校では、参観だけでなく生徒と一緒に実習授業に取り組んでいただきました。同行の指導主事によれば、最近同校の評価が高いのが納得できたという生徒たちの授業の様子だったとのことでした。

このプログラムでは、帰国後に研修を通じて学んだ事柄を何らかの形で学校の生徒、教職員あるいは地域住民と分かち合うことが義務づけられています。私自身も以前、似たような内容でアメリカを教育視察した経験があります。そのときの見聞は教育に対する考え方の幅を大きく広げてくれました。現在の仕事にも影響を与えていると感じることが、しばしばあります。今回の経験が、訪問の先生方の今後の実践に生かされることを願っています。

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