教育委員だよりNo.189

                                                               平成19919

                                        教育長 副島孝

(仮称)絵本図書館の構想

ずっと講演とか講話の機会が続き、やや疲れ気味です。9月23日(日)の全国ボランティアフェスティバあいち・なごやでの分科会での講演で、一段落です。安請け合いを反省していますが、いつも相手にしている方々とは異なる人たちにお話しすることは、一面楽しいことでもあります。特に、質問や感想などで、これまで考えてこなかったことに気づかされて、刺激を受けることも少なくありません。

先日も小牧市内での講演の終わりに、駅前再開発ビル・ラピオ4階に予定されている、(仮称)絵本図書館をなぜ提案したかをお話ししました。すると終了後、何人かの方が「こんな一等地に絵本を並べてどうするつもりだろうと、これまで疑問を感じてきたが、今日の話で納得できた」と話しかけられました。市役所内部では、割とすんなりと理解していただいたと思っていましたので、意外でした。

イトーヨーカ堂の撤退に伴うラピオ4階の計画については、さまざまな考えが出されました。教育委員会としても、駅前にふさわしい、しかも多くの人に役立つ、何度も行きたくなるような施設がふさわしいと考えていました。まなび創造館の研修室が空いてなくて使えない、きちんと作品の管理ができるギャラリーがないという声も聞いていましたので、それらの増設整備はすぐ決まりました。

しかし、ラピオは想像以上に広い場所です。メインになるものが必要です。子育て支援施設も今日的です。しかし、さまざまな方が集うメイン施設とはなり得ないでしょう。そこで、検討から提案されたのが、(仮称)絵本図書館です。2段の背の低い本棚にたくさんの絵本が並べられた、木を基調にゆったりとした広いフロアの、図書館のイメージを払拭するような場を考えています。好みのスタイルで読んだり、選んだりできます。子どもどうしや親子などで楽しめる場所をめざします。もちろんその中に、子育て支援の相談施設などが設置されます。

絵本の持つ魅力は、想像以上です。絵本に抱くイメージも、人それぞれです。自分自身が幼い頃に親しんだ絵本、子どもに読んで聞かせた絵本、私なら小学校の低学年担任のときに教室に置いていた本、多くの方から思い出の絵本についてお聞きしました。子ども連れでなくても来られる場でもありたいと考えます。もちろん親子連れが多いでしょう。子どもどうし、親どうしの、自然な形の交流が生み出すものを、最も期待しています。コミュニケーションだ、家庭教育だ、と言っているだけでは始まりませんから。

外国語の絵本も必要です。なにしろ外国人の多い市なのですから。外国人どうし、外国人と日本人との交流も始まることでしょう。改装だけに整備は大変ですが、図書館では(仮称)絵本図書館のためのPRも検討しています。母親だけでなく、「パパ、おじいちゃん、おばあちゃんのための絵本講座」とか、これからお母さんになる「妊婦さん向けの絵本講座」など、いろんなアイデアが出されています。

そうそう、講演の際に、「そんな魅力的な施設を、市外の者は利用できないのでしょうか」というご質問がありました。公共施設は広域で利用されることも、当然想定しています。特に図書館は、広域利用が当然のように考えられている施設ですから、ぜひご利用ください。と言っても開館は、どんなに急いでも来年の夏になりそうですが。

目次へ戻る