教育委員だよりNo.194

                                                       平成191114

                                        教育長 副島孝

幼児教育でも協同的な学び

幼児教育の重要性が叫ばれています。改正教育基本法でも、家庭教育と並んで「国と地方公共団体は幼児期の教育の振興に努めなければならない」という条文が新設されました。人間の一生において、学校に上がるまでの生育のあり方がいかに重要であるかが、社会的にも認識されてきたということでしょう。

小牧市では平成13年に、幼年期教育推進会議を設けました。幼稚園・保育園・小学校の代表のほか学校カウンセラー・家庭児童相談員など、幼児・児童に関係する部署の職員に学識経験者、計14名で構成する会議です。この組織は単に会議を行うだけでなく、研修会や幼保小中の連携事業などを行っています。

小牧市には、私立の幼稚園10園と市立保育園19園(内1園は公設民営)と、ただ一つの市立幼稚園である第一幼稚園があります。第一幼稚園の公開保育は、推進会議の事業のひとつでもあります。小中学校の教師や公私の幼稚園・保育園の保育者、療育施設の指導者などが、公開保育で示された子どもの事実をもとに、保育や連携のあり方を検討し合う機会となっています。今年度は先月下旬に実施しましたが、すでに来年度の準備に入っています。

連携の具体的な場は、もちろん現場です。各小学校と幼稚園・保育園との間で、現在も連携活動が進められています。子どもたちの育ちを中心におけば、連携は当然のことですから。しかも、形だけでない意味のある連携活動が必要です。

連携と言えば、今年度は夏の市内私立幼稚園の連続研修会の講師を、市教委のメンバーが務めました。これも、小牧市では「学び合う学び」「協同的な学び」を推進しているのですよ、という話から具体化したものです。「協同的な学び」を可能にするために、子ども同士の人間関係を作り上げることの重要性と、そのための方法を学んでいただきました。

現在、学習指導要領と並んで、幼稚園教育要領や保育所(法律上の名称は保育園ではありません)保育指針も改定作業が進められています。幼小連携や保護者との連携、子育て支援などが、改訂のポイントだと伝えられています。その中でも、「協同的な学び」が強調されているそうです。子ども同士のグループが共通の目的を見つけ、友達同士で解決する力が求められているのです。まさに、小牧市の学校教育で目指している方向と同じです。

目次へ戻る