教育委員だよりNo.203

                                                               平成20226

                                        教育長 副島孝

生産的な評価を

年度末を迎えて、連日会議続きです。年度末に開かれる会議の議題は、圧倒的に評価に関するものが多くなります。PDCAサイクルを持ち出すまでもなく、どんな分野でも評価を次の計画につなげることが重要視されるようになりました。実際には、行政では次年度の予算編成が夏頃からはじまりますので、事業を進めるのと同時に評価も行われていることになります。

担当者による評価は、細かく具体的ですが、そもそものねらいを忘れがちになる恐れがあります。会議などで外部の意見を聞く必要性は、ここにあると思います。また、そもそものねらいを意識しながら評価を成果に結び付けるようにコントロールするのは、管理職の重要な役割だと考えます。

学校教育の分野でも、学校評価だけでなく教員評価も当然視される時代になりました。評価が強調される背景は、理解できます。漫然と同じことの繰り返しで成長・進歩が見えないという批判はよく聞きます。ただ、はたからはサボっているように思われている人も、当人は一生懸命やっているという意識をもっていることも事実です。また、他人を評価することは好きでも、自分が評価されることは嫌うのが、人間というものです。評価をすれば、うまく行くわけではありません。

評価のための評価は、生産的ではありません。できれば成果と結びつく生産的な評価をしたいものです。「計画どおり事業が行えました」という評価は論外だとしても、最近多くなった数値目標をもとにした評価でも、本来の目的からはずれて、形式化しているものも少なくありません。よりよい成果につながる評価は本当に難しいなというのが実感です。

他人事ではありません。地教行法の改正で、教育委員会も事業を学識経験者の活用を図りながら点検評価し、議会へ報告公表することが義務づけられました。評価のための評価、成果に結びつかない評価に陥らないためにどんな方法をとるか、課長以上の職員で構成する部の幹部会で議論を進めているところです。

目次へ戻る