教育委員だよりNo.204

                                                               平成2037

                                        教育長 副島孝

企画・運営のノウハウがいっぱい

「すばらしい講師がいるから、ぜひ小牧に呼びたいんです」と、ウィメンズネットこまきの代表の方から言われていた研修会が、先日開かれました。「行列のできる“企画&チラシづくり”(ウィンズネット研修会)」です。せっかくの機会だからと、学校通じてPTAにも参加を呼びかけました。若い人が参加してくれてうれしかったと、感謝されました(逆に、これまでの講座参加者が想像できます)。

講師の牟田静香さんは、東京都大田区の男女平等推進センター「エセナおおた」で講座の企画・運営を担当している方です。定員に満たないのが当然視されていた講座を、平均申し込み率3.3倍にした伝説の人です。「エセナおおた」(小牧で言えば「まなび創造館」)は地図で見ると、最寄りの駅から徒歩8分、駐車場は無しだそうです。

参加した職員に聞くと、パワーあふれる研修会で、1部で帰るつもりが2部(12時〜13時)まで参加してしまったとのことでした。その場で買ったという『人が集まる! 行列ができる! 講座、イベントの作り方』(牟田静香、講談社+α新書)を借りて読んでみました。「胸に響くタイトルを」、「思わず手に取るチラシを」など、分析を基にした本質的、かつ実際的な内容でした。こんなノウハウが新書で手に入るとは、本は安いものだなと感じました。

同時に、他の記述にも同意できるものが次々と出てきます。「ターゲットを絞ったほうが人は来る(すべての人を対象とすることで、誰にとっても魅力のないものにしている)」「大講演会1回より小さな連続講座を(本当に参加者の意識を変える取組みか)」「有料講座のほうが受講者は真剣(有料だと集まらないはウソ)」など、私たちが現在取り組んでいることにも通じるものです。

教育委員会でも学校でも、もうすでに来年度の計画が進んでいます。教育委員会が早めに日程を決めなければ、学校は日程を詰めることができず困ります。日程を決め、内容を考え、必要なら講師を選びます。どうしても呼びたい講師は、すでに各地から依頼があり、日程の空きが少ないのが実情です。数年がかりでやっと呼ぶことのできた講師も、少なくありません。

「一般に向けての講座のとき、学校のようなつもりになって、『みんな知らないだろうから教えてあげよう』という感覚は大間違いです」という記述がありました。学校だって、はじめから全員が学ぶつもりになっているわけではありません。一般の市民対象の講座でも(だから)、これだけの熱意と努力と工夫をして企画・運営をしているのです。私たちも負けてはいられません。

目次へ戻る