教育委員だよりNo.219                                                                                            

平成20825

教育長 副島孝

地域と市の将来を創る試み

8月22日(金)〜24日(日)の3日間、応時中校区の子どもと地域の将来を語る「フューチャーサーチ」ワークショップが開かれました。これは応時中校区が南山大学と共同で行う、地域の人々が参加する民主的な地域・学校づくりプロジェクトです。校区の様々な団体の関係者、企業関係者、校区の小学校・幼稚園・保育園関係者、校区小中学校のPTA、応時中の卒業生・在校生・職員に加えて、私も含めた教育委員会職員など、各方面の関係者(ステークホルダー)60名以上が参加者です。

内容を無理やり要約すれば、校区の過去を振り返り、現状を確認し、自分たちが今とっている行動を見つめ直し、将来(次の3か月と次の3年に)とるべき行動を具体化する、とでもなるでしょうか。それを、全体や(混合・関係者別・目標別)グループごとの話し合いや作業を通じて行います。話し合いや作業は必ず、フリップチャートと呼ばれる全紙大の紙に書かれ、発表(時には劇化まで要求)されます。グループの構成や役割、要求される内容がそのときどきで変わるため、飽きることがありません(その分、息抜きもできませんが)。

節目には、5m以上の大きなスペースを使い、図化しながら共通理解が図られます。津村教授と中村准教授がファシリテーター(進行役)を務められましたが、これにはかなりの経験と力量が必要だと感じました。参加者には、この種の研修会を初めて経験する人も少なくありません。私にとっても、3日間(2日目は9時から午後5時過ぎまで)かけて事前準備なしに、現状認識から合意形成まで持っていく経験ははじめてでした。疲れましたが、よい経験をしました。

3日目午後3時の終了後、まちづくりシンポジウムに駆けつけました。第6次小牧市総合計画に向けて、市民のまちづくり研究会と中学生によるこどもまちづくり研究会の提案発表とパネルディスカッションが行われていたからです。着いたときには、既にパネルディスカッションが始まっていました。2つの研究会からは、何度も集まって討議し時間をかけて作り上げた提案がなされたはずです(私も中間発表の会には参加していました)。

図らずも、市や地域の将来に向けて、2つの対照的な市民参加の取組みを経験する結果になりました。どちらがいいとか悪いとかではありません。やり方は様々だということだけは痛感しました。ある程度の達成感と成果を求めるためには、それなりの仕掛けと時間をかける必要があります。特にフューチャーサーチに関しては、幅広い関係者を3日間連続して拘束することは、どの地域にも可能なことではないでしょう。しかし、参考になる手法があふれていました。他地区から参観していただいた方の感想をお聞きしたいと思います。

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