教育委員だよりNo.222                                                                                            

平成20924

教育長 副島孝

給食への事故米混入事件

事故米とか汚染米と呼ばれる米の問題については、自由貿易と農業保護のはざまで批准されたウルグァイラウンドによる米の輸入割当(ミニマムアクセス)が、こういうところにまで影響していたのかなどと考えていました。ところが、他人事ではなく学校給食にまで飛び火してきました。小牧市の給食米は、地産地消で愛知県産(具体的には小牧市と春日井市産)「あいちのかおりSBL」を使用しています。ごくたまに出る赤飯などには、北海道産の餅米を使用しています。だから、まさかと思っていました。

今回のプレーンオムレツへの混入事故は、愛知県給食会によれば、オムレツに少量(1.2%)利用したでんぷんが事故米を原料の一部に使用していた加工原料であったため、メーカーも混入がわからなかったという状況のようです(同一メーカーの小牧市で利用していた他のオムレツ類には、米でんぷんは使用していないとのことです)。一部の心ないメーカー(というよりブローカー)のせいで、食に対する消費者の不安や不信を高め、良心的なメーカーと言われてきたところにまで悪影響を及ぼすという、本当に許されない事件です。

今日の給食献立にはオムレツが予定されていましたが、安全を期して取りやめることとしました。再開するのは、安全が完全に確認されてからと考えています。過剰に反応することが望ましいとは思いませんが、安全の確認は慎重の上にも慎重に行っていきたいと考えています。また、このような事件の再発を防止するためには、制度や法制的な措置も求めていく必要があると考えています。

健康への影響を云々することについては、反発する感情もあるとは思いますが、事実は事実として押さえておくことも必要です。そこで、いつも参考にしているサイト「市民のための環境学ガイド」を見ると、「三笠フーズ事故米事件」として事故米の健康リスクが載っています。また、その中で、ある内科医のブログ「事故米のアフトラキンによる肝癌のリスクを大雑把に計算してみた」が紹介されています。2チャンネル的騒ぎを大きくしたい派に対して、実に冷静に根気よく事実を語っています。

インターネットには無責任な意見ばかりが横行しているなどと、それこそ受け売りの意見しかできない人たちにこそ読んで欲しいところです。コメント欄を丹念に読んでいくと、どういう態度がこういう問題に関しては望ましいのか、自ずと理解できます。不幸な、二度と起きて欲しくない事件ではありますが、いろいろなことが学べる機会でもあります。無責任で非建設的な物言いではなく、事態を理解し、善悪を峻別する態度をとりたいと考えています。

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