教育委員だよりNo.225                                                                                            

平成201114

教育長 副島孝

三中学校の公開発表会

1112日(水)小牧中学校13日(木)応時中学校14日(金)岩崎中学校と、三日連続で市内の中学校の公開発表会が開かれました。14日は小中学校音楽会の日でもありましたが、講師の日程上の都合からこのような日程とせざるを得ませんでした。さすがにいささか疲れましたが、生徒たちの学びへの取組みを見続けた疲れは心地よいものでした。

小牧中と岩崎中は研究発表会という形式ですが、応時中は公開研究会、つまり校内研究会をオープンに行うという形です。いずれの学校も授業の公開が中心で、生徒たちの学びの姿を見てほしいという姿勢が伝わる内容でした。メインの助言者として、佐藤雅彰先生、佐藤学先生、土屋武志先生などによるお話も非常に参考になるもので、参加者にとっても有意義な機会となったはずです。

内容的には、応時中に一日の長があることは確かです。それも当然のこと、何年もの積み重ねがあります。生徒たちも、構えたところがない自然体です。先生方も無難に公開授業を終えることより、それぞれの課題にトライしようとする姿勢が明確でした。こういう学びを続けていれば、学力も伴ってくるのは当然だと、参観者にも伝わる内容でした。

しかし、応時中もこういう取組みを始めたころは、試行錯誤の連続でした。たとえば、4人グループはどう構成したらよいのか、生活班と重ねたらとか、メンバーに役割を持たせたらなどという議論がありました。現在では、意図的な構成を考えるよりも、どんな組合せであっても、そこで関わり合えることが大切だというように変化してきました。

また、隣のクラスにも届くような先生のテンションの高さとは裏腹に、学びから落ちる生徒たち。レベルの高いことは生徒たちには無理だと決め付けて低い課題を設定することによる、学ぶ意欲のますますの低下。こうした事実に基づかない思い込みを打ち破ることによって、かえって生徒たちの学びが高まることが明らかになってきました。

現在、市内のどの学校でも、「目の前の子どもの事実をよく見よう」を合い言葉に授業研究を続けています。小牧中と応時中では、授業後の研究協議も公開しました。「子どもの事実を見る目」のレベルがさらけ出されるのが、研究協議です。協議によって育った「子どもの事実を見る目」が、子どもが育つ学びを生み出します。現実の改革は小さな変化(小さな物語)から出発し「小さな変化」の積み重ねによって達成される、これが佐藤学先生の助言の結びでした。

目次へ戻る