教育委員だよりNo.237                                                                                            

平成2146

教育長 副島孝

年度初めの教育委員会

年度末に退職辞令を渡し、夕方から机の移動に取りかかり、明くる日には異動や採用の辞令を渡し、新しいメンバーで仕事に取りかかる。前年度のまとめの仕事も続くなかで、新年度の仕事に取りかかる。これが、毎年のように繰り返される、教育委員会の年度末年度初めの光景です。

まったく慌ただしい日々です。ずっと以前、市教委の指導主事になったとき、桜の名所である小牧山の麓で仕事をしているにもかかわらず、帰りが連日10時近くで、気がついたら桜はすっかり散っていました。あのころに比べると、実務に追いまくられることは少なくなりました。しかし学校などとは違って、季節感がないことは変わりません。転出入の手続きにみえる市民の方が多いことで、季節を感じるくらいでしょうか。

今年が例年と違うのは、2日に第1回目の初任者研修を行ったことです。私自身は年度初めのいろいろな会があり、午後3時近くから研修会に参加しました。初任者は朝からずっとで、もうずいぶん疲れた様子でした。少しお話をしてから、ミニ授業もどきに移りました。毎年半分楽しみ、半分苦労しながら、何をやるか決めるのですが、今年は「47都道府県の名称と位置」にしました。

新指導要領では小学校3,4年生(実質的には4年生)の社会科の内容に、「47都道府県の名称と位置」が明示されました。解説を読むと、小学校「修了までには確実に身につけ、活用できるように」と記述されています。暗記させるしかないのか、何か工夫はできないかということです。参考にしたのは、『教育学部教師の講義日記』『続々教育学部教師の講義日記』(伏見陽児、星の環会)です。

まず白地図に県名を書き込んでもらい、それから県名カルタづくりを使った授業を紹介しました。授業の前か後の5分を使ったこと、必ず地図で指すことを組み合わせたことなどを伝えました。もちろん、これは一つの例です。でも、新卒の先生の実践ですので、興味は持ってもらえたのではないかと思います。その場ではできませんでしたが、楽しいゲームである「都道府県ゲーム 出張! 犬部長」も紹介しました。

その後は、教材研究の例として、都道府県名と都道府県庁所在地を比べて気づくことをやりました。同じ名前と違う名前があること、明治新政府が忠勤藩と朝敵藩を区別したという説のあること、しかし例外もあること、同一の名前でも県庁所在地でない市もあることなどを調べていきました。基本的には、ルールとその事例、例外はないかという視点が有効な場合があるという話です。「例外のないルールはない」を、授業ではどう扱うべきかにすべてつながります。

昨年度から、意図的に初任者研修に力を入れています。今回は、まだ子どもたちとも出会ってない段階での研修ですので、どれだけ効果があるかは疑問です。しかし、一日かけてみっちり様々な分野の研修を受けたことが、教師生活のスタートというこの多難な1年に、何らかの好影響を及ぼしてもらいたいと願っています。

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