教育委員だよりNo.242                                                                                            

平成2164

教育長 副島孝

教職員研修と現職教育

今年度2回目になる小牧市教職員研修委員会が開かれました。昨年度まで、現職教育委員会と呼んでいたものです。毎月開催される定例の教育委員会と紛らわしく、市民の方から質問を受けることも何度かあり、名称を変えました。しかし、学校で現職教育という言葉を使うことに、私は抵抗感がありません。むしろ、「研修」とすることで意欲をそがれる面があるなら、変える必要などないと思っています。

さて、この時期の教職員研修委員会の議論は、夏季研修が中心です。今年のメニューは、予定の3日間プラス予備日でも収まらない程です。これだけ多いと、内容や想定している対象者を明確にしないと講座を選べない、という意見も出されました。なにしろ特別支援教育関係だけでも、9コマもあるのですから、担当する指導主事も大変です。もう限界で、出来たら縮小したい程だ、という本音も聞かれました。

全国から(なかにはトロント大学の中島和子先生のように、海外からも)選りすぐりの講師に、来ていただきます。もちろん外部講師だけではありません。市内の学校には、各地で講師を務める先生方も数多くいますので、そういう講座もそろっています。参加を呼びかける対象も、小中学校だけでなく、幼稚園や保育園、高等学校や保護者の参加も呼びかけるなど、多彩になっています。

このように市で行う研修の中身が充実してくると、誤解する人が出てこないか心配になります。つまり、本当に効果を発揮するのは校内の現職教育だ、ということが忘れられることです。市などが行う研修は、校内の現職教育が質の高いものになるためのお手伝いをしているに過ぎないのです。どんな仕事でもOJT(オンザジョブ・トレーニング)が基本です。しかも、授業研究を中心とする日本の学校の現職教育は、今や諸外国から学ばれている状況なのです。

学校訪問時に参加する研究協議でも、すいぶん質の高い内容が話し合われるようになってきたと感じています。この研究協議が、教師一人ひとりを向上させる原動力です。現状に甘んじることなく、かといって歯を食いしばってなどと力まず、学び合っていけたらと願っています。

目次へ戻る