教育委員だよりNo.255                                                                                            

平成211113

教育長 副島孝

連携を高校生にも

先週末に連続して、高等学校(というか高校生)との連携について考える機会がいくつもありました。金曜日に開催された県の教育委員との懇談会では、私の方から高等学校と連携をもっと密にしたいので、県教委からも働きかけを考えてほしいと提案しました。小牧市の現状では、生徒指導や進路指導、一部のスポーツなどで高等学校との連携はありますが、非常に限定的です。高校生の市の行事等への参加も、かなり限られたものとなっています。

その折に蒲郡市から、すでにかなりの分野で高校生が市の行事等に小中学生と共に参加しており、学校同士や教師間の連携も進んでいると知らされました。蒲郡もかつてはなかなか交流が進まなかったが、現在では高校生が参加することで小中学生に良い影響が出ている、高等学校も地元の評価が高まり進学者が増えて喜んでいる、とのお話でした。大学との連携も、部分的には進んでいるそうです。

土曜日は大草のバンブーインスタレーションで、中学生の頃から参加していた高校生がバンドを組んで参加し盛り上げてくれてうれしかった、大城児童館で建設計画の段階から関わった中学生が高校生になっても顔を見せてくれる、とのお話をうかがいました。日曜日の午前には、青少年健全育成市民大会が開かれました。健全育成の対象である青少年は、中学生だけではなく高校生も当然含まれるはずだ、と以前から感じていた会です。

日曜日の午後は、ジュニアまちづくり研究会の発表会でした。中学生が学校の枠を越え、5つのグループに分かれて、市役所の若手職員といっしょにワークショップに取り組んだ成果の発表です。発表を聞きながら、私はこの中に高校生が加わっていたら、どう変化するだろうかと考えていました。選挙権を18歳にしようとする答申も法制審議会から出されている現在、高校生にこそ必要な取り組みだと感じました。

青少年に公民としての資質というか、社会性、市民性を育てることは、教育の分野だけでなく、社会全体の課題でもあります。小牧市が子どもたちの参加する授業をめざしているのも、究極の目的はここにあります。その意味では、最終的には高等学校(できれば大学も)と小中学校(もちろん幼児教育も含め)の関係者が、授業や教育活動を共に学ぶことが必要です。

市内では中学校の授業が変わり、地域での中学生の活動が当然のこととなってきました。これによって得られたものは大きいと感じています。少し欲張りですが、この動きが高等学校にまで及べば、より望ましい変化があるのではと思います。高等学校で学ぶ生徒は市内の子どもたちだけでないことは事実です。しかし、現在この地で学んでいることも事実です。地域で育ち地域で学び地域に貢献することを狭くとらえるのではなく、日本全国や世界に活躍する人材を育てるためにも、具体的な連携の意義を考える時期にきていると感じています。

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