教育委員だよりNo.266                                                                                            

平成22122

教育長 江口 光広

今年度の学校訪問を終えて

   教育長に就任してからもうすぐ一年になりますが、自身の学校教育に関する大切な職務のひとつに学校訪問があります。先日、今年度の最後の訪問日程が終わりました。

 年度初めに計画した日程に基づき、一年間かけて市内の小中学校を一校ずつ訪問していきますが、その日程は一日の場合と半日の場合とがあります。一日日程の場合は県教育事務所の指導主事の参加も得たうえ、それぞれの学校の現況報告を受け、3・4時限目の各クラスの授業をすべて観て廻ります。そして午後からは1クラスまたは2クラスで特設授業が行われ、このときは学校中の全教員がその授業を参観します。その後、教員による研究協議が開かれ、指導主事等による講評が行われて、その日の日程を終了します。

 こうした学校訪問は、特設授業を行った教員は無論のこと、協議に参加した他の教員も含め、その学校全体の授業力をアップさせるためにも大切なものになっています。協議では、授業の冒頭で授業者自身がその授業を振り返り、その日の授業の課題をどうように提示したか、そのときクラスの子どもたちはどんな反応を見せたか、子どもたちの学びあいはどうか、当初期待したとおりの授業が行えたか、等々が話し合われます。

 小牧市の学校では今「学びあい」の授業づくりが進められています。それを進めるためにはまず教員が学びあう必要があります。したがってこの協議は、批評ではなく、子どもの学びあいの事実をもとに協議に参加する教員が自分ならどうするかに力点が置かれています。こういった授業が重ねられていくと、子どもたちも授業に集中し、一人ひとりが学んでいる姿が見られるようになっていきます。

 市内のどの学校へ行っても比較的おだやかに学びあう授業が行われていると感じています。時には家庭の問題などで個別指導を必要とする子どもたちへの対応もあり、ともすれば学校での日々の業務をこなすことが精一杯になるかもしれませんが、だからこそ皆で研究を重ね、学校全体で切磋琢磨することの大切さを感ぜずにいられません。

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