教育委員だよりNo.270 

平成23122

教育長 江口 光広

浜之郷小学校を参観して

 

 校長会の自主研修に同行して、神奈川県茅ヶ崎市の浜之郷小学校で11月28日に開催された教育研究発表会に参加してきました。
 この学校は開校して14年目なのですが、開校以来取り組んでいる学びの共同体としての学校づくりで全国的に名を知られています。全校児童数約700名、全22クラスの比較的規模の大きい学校といえます。
 小牧市内の小中学校でも5年程前から学びあいの授業づくりに取り組んでいることもあり、研修会の内容を聞いたとき、私もぜひ参考にしたいと思い参加させてもらいました。

 当日の日程は朝9時30分からの全クラスの公開授業から始まりました。学年ごとに3〜4クラスの各学級の授業は静かに集中して行われており、大勢の参観者にもかかわらずそれに気を散らせる子どもがほとんどいないことに感心しました。それぞれのクラスにおいて、子どもたちと教師とが結びついた独自の空間が出来上がっていることを感じさせる雰囲気が漂っていました。ここの子供たちにとってこうした研究授業がごく当たり前になっていることや子供同士がかかわりあう授業が定着していることを感じました。

 その後体育館に全校児童が集合して歌の発表がありましたが、そのとき気づいたのはこの学校の教員の大半が若い世代の人ばかりということです。引き続いて校長先生の話があり、その中でも触れておられましたが教員の平均年齢はなんと31歳とのことで、そういった若い顔ぶれであの授業がなされていることは大きな驚きでした。
 14年間の歩みは平坦ではなく自ら「よちよち歩き」という言葉を使われたのも強く印象に残りましたし、後で開校当初はかなりの不登校児童がいたことも耳にするにつけ、ここにかかわった人々が積み上げられてきたものの大きさを感じました。

 そして研究協議のための特設授業、それを参観した同校教員による研究協議会、さらに同校が指導を受けている佐藤学氏をコーディネーターとしたシンポジウムなど夕方まで発表会日程は続きました。外部から参観に訪れた教育関係者は正確なことはわかりませんがおそらく4〜500人だったと思います。
 教員も異動していく中で14年間継続しておられる熱意に対し深く学ぶことの多い1日となりました。

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