教育委員だよりNo.275 

平成2574

教育長 安藤 和憲

学校訪問での気づき2

 

 6月27日の大城小学校を最後に、前期の学校訪問が終了しました。6月議会とも重なり、14校中9校しか訪問できませんでしたが、子どもたちの嬉々とした姿、そして、彼らを温かく支援する教職員を通して、多くの気づきがありました。

 前回は、授業中に起こっていた中学生のほのぼのとした一場面を紹介しました。どの学校も、学級の子ども一人ひとりが、お互いの存在を認め合い、支え合える、支持的風土の漂う学級づくりに励んでいる様子をお伝えしました。

 今回は、子どもたちの学びを保障し、確かな学力を培うための授業研究に励んでいる教職員集団にスポットを当ててみたいと思います。

 どの学校でも、授業改善に向けた教職員研修が計画され、年間を通して授業研究が行われています。その授業研究の積み重ねによって、教師の力量は着実に向上しています。私が今回訪問した9校の授業は、それぞれに、個・グループ・全体の場面ごとに子どもたちの学びが保障された、とても練られた授業であったというのが実感です。ただ、個々には素晴らしい授業であっても、授業者の意図が全教職員に共有されているかとなると学校間に温度差が出てきます。それが端的に現れてくるのが、授業後に行われる研究協議です。これは提示された授業を、参観していた全教職員で振り返る場です。日々の研修で、授業を見る目の育っている学校ほど、場面ごとに子どもの学びの様子が細やかに語られ、その時の授業風景が見事に再現されていきます。そこには、どんなささいな変化をも見逃さない、個々の教師の鋭い観察力が養われているという背景があります。私は、こういう研究協議が日常的に実践できている学校を、同僚性の高い学校であると感じています。そういう学校の教職員集団は、学校のめざす研究課題に向き合っており、教員同士が、授業づくりを楽しんでいるかのような雰囲気が伝わってくるのです。授業をつくり出すことは、大変な労力を要するものです。ただ、周りにその授業者を支え、見守ってくれる同僚がいることによって、授業づくりへのさらなる意欲がわいてくるものだと思っています。

 今回の訪問を終え、どの学校からも、特設の授業者を支え、自校の研究課題に向き合おうとする教職員集団の意欲を感じ取ることができました。そのことが、私の一番の収穫であったと感じています。後期の学校訪問が、今から楽しみでなりません。

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