6年「帰り道」と読書のすすめ
- 公開日
- 2020/05/15
- 更新日
- 2020/05/15
6年生の部屋
話さなければ伝わらない思いがあります。何気ない言葉でも、動作にも、その裏側には、人の考えや気持ち、生きてきた経験や価値観など、いろいろなものがふくまれています。それをうまく伝えられなくて、自分を責めたり、悩み、省みたりする登場人物たちに、自分を重ねて読むと、物語を「読み味わう」ことにつながるはずです。しかし、最後の場面で、言葉がなくとも思いが伝わる不思議…。みんなの心が物語に浸ったときに生まれる言葉を、聴きたくなりました。
作者の森絵都さんは、児童文学賞をいくつも受賞された方です。時間に余裕があれば、ほかの作品を手にとって読んでみるのもいいですね。絵を担当されたスカイエマさんの装画、挿画の本もみんなに推したいです。