6/17 ミニミニ講演会(2) 〜校長先生編〜
- 公開日
- 2013/06/21
- 更新日
- 2013/06/21
総務委員会
続いて、ミニミニ講演会の記録の2回目です。
【 校長先生編 】
校長先生が登場したところで「なんか、臼田先生より拍手が少ないようですが」と、いきなり爆笑。
そして、「臼田先生は、校内で一番礼儀正しい男です。サッカー部の試合観戦に行くと、次の日の朝一番に必ずお礼を言いに来るんです。口先ばかりでなく、実践できる先生です」と、臼田先生の職員室での様子をご紹介くださいました。
校長先生のお話のテーマは「意外と知らないあいさつの意味」
「まず、朝起きたら、何てあいさつしますか?」と、この日は授業参観の代休日でお母さんに連れられて来ていた小学生の女の子に質問。
「あっそうだ。君たちは知らないかもしれないけど、私は小牧中学校の校長先生です」なんてあいさつをして、また爆笑。
「おはよう」と女の子が答えてくれました。
この「おはよう」というあいさつは、「お」は丁寧するために付けられているので、本来は「早う」という言葉なのだそうです。
「早くから起きて、精が出ますね」という「褒め言葉」なので、相手を褒める気持ちで使ってほしい、ということでした。
褒める気持ちで使えば、自然と笑顔になりますね。
しかめっ面をして、相手を褒める人はいません。
次に「こんにちは」です。
「こんにちは」は「は」で終わります。「わ」ではありません。
「こんにちは、ご機嫌いかがですか」の省略形なのだそうです。
後に続く言葉があるので、「は」を使うのですね。
「こんばんは」も同様ですね。
相手の気持ちや状態をたずねる言葉なのだそうです。
他にもあります。「おやすみなさい」
これは、今までに出たあいさつとは違い「〜しなさい」という命令形になっています。
あいさつなのに、命令するなんて・・・と思いましたが、命令語には「利他的」(他の人に向けた言葉)「利己的」(自分に向けた言葉)なものがあり、「利他的」な命令はよいのだそうです。
さらに「ありがとう」
ありがとうは「有難い」から転じた言葉です。
こんなすばらしいことが起きるなんてありがたい。「有ることが難しい」状態のことが起きたときに「ありがとう」なのですね。
そして「いただきます」
食事の前に「いただきます」というとき、「食べ物の命をいただきます」という気持ちを込めます。
実はそれ以外にも、その料理を作ってくれた人の「料理を作るのに使った時間をいただきます」という意味もあるそうです。
毎日おいしいご飯を作ってくれる家族への「感謝の気持ち」も込められているのですね。
この「いただきます」から発展した形で、賞状などを受け取るときの話題になりました。
例えば、3年生は卒業するときに、卒業証書をいただきます。
このときの「いただく」は「頂く」からきているそうです。
ということは、「頭よりも上の位置で受け取る」のが正解です。
だから、頭を下げて、手を伸ばして受け取るのですね。
ちなみに、「卒業式」と一般的に言いますが、実は正式には「卒業証書授与式」です。
卒業証書を授与することが目的の式であるならば、受け取る生徒は、しっかり「いただき方」を練習しなければいけませんね。
そして締めくくりには「もう授業が始まっているので、どうぞ子どもたちの様子を見てやってください。ただし、授業中はしゃべらないでくださいね。子どもたちは一生懸命授業をやっていますから、静かにその様子を見てやってほしいと思います」とおっしゃいました。
おかげで、参観中の私語が少なく、落ち着いた授業参観になったと思います。
校長先生の「あいさつの授業」も、目からウロコのお話しで、とても勉強になりました。
ありがとうございました。
最後に、ご参加いただいたたくさんの保護者の皆さま、本当にありがとうございました。
校長先生からの「次回もやってもいいですよね!」という質問に、大きな拍手で答えていただきましたので、ぜひ次回も開催したいと思っています。
楽しみにお待ちください。