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「第4回特別講座」で大人の学び(1)

公開日
2013/11/04
更新日
2013/11/05

特別講座

10/31(木)第4回親子で学ぶ小牧中特別講座が開催され、関西大学の城下先生から「防災の心」というお話を伺いました。
講座の中で、印象に残ったことをまとめました。


●自助、共助、公助

自助・・・自分で自分の身を守る
共助・・・地域で助け合う
公助・・・国や行政など公共の対策

今、よく言われているのが、「自助7割、共助2割、公助1割」ということだそうです。
自助、すなわち「自分で自分の身を守る」ことがとても重要と言われています。

では、私たちの防災に対する意識はどうでしょうか?

実際には、一般市民の中では「家具の転倒防止」などの防災対策を行っていない人も多く、その理由として「面倒だから」ということが、最も多くあげられているそうです。
「自分でできることは自分でやらなくてはいけない」と頭ではわかっていても実行できない。
やはり、どこか「他人事」「他人任せ」の意識が働いているようです。


●防災教育

先ほど「自助が大切」ということがありましたが、そのために「防災教育が必要」とされてきました。
学校でも、盛んに「防災教育」が行われています。
「防災教育」では、主に「知識」や「技術」を伝えることが中心に行われています。

地震が起きたら、まずは自分の身を守りましょう。
非常持ち出し袋を準備しましょう。
地域の避難所を確認しましょう。

これらのことは、「知識」として誰もが知っています。
また、子どもたちは、学校での避難訓練などで、避難するときにどのような手順で逃げるのか、という「技術」の練習もしています。

しかし、城下先生は、先ほどの「自助」のお話しの中で「実際には行動を起こしていない多くの人々」のお話しから、「はたして、防災教育をやる意味があるのか?」と疑問を投げかけられました。
これは「知識がたくさんあれば、問題がすべて解決する、というわけではない」ということにつながっています。

これまでの「防災教育」で、「知識は行動には結び付かない」という現実が見えてきました。
相変わらず、「知識を伝える防災教育」に固執する専門家が多い中、城下先生の考える「防災教育」は「知識」と「行動」が相互に影響を与えることを目指しているそうです。
つまり、さまざまな人々が「防災対策(行動)」を行うことで、「知識」も得ることができるようにすること、これが大切だと考えていらっしゃるとのことでした。