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「学校給食のアレルギー対応」に想う〜再び〜

公開日
2013/12/17
更新日
2013/12/17

総務委員会

昨日の中日新聞の夕刊に「給食誤食 小中の5.9%」という記事が掲載されていました。

これは、文部科学省が公表した「2012年度の食物アレルギーのある子どもへの学校の対応状況の調査結果」に関する記事で、昨年度給食を実施した全国の公立小中学校から579校を抽出調査した結果、アレルギーのある子どもが対象の食物を取る「誤食」が5.9%で起こっていた、という内容でした。


忙しい保護者にとって、給食はとてもありがたいものですね。
そして、子どもたちにとっても、みんなで同じ給食を食べる経験は、栄養面からも重要ですし、とても大切な思い出になります。


しかし、昨今「食物アレルギー」の子どもが増え、昨年12月に調布市で起きた小学5年生の女の子の死亡事故のように、重大な結果になってしまう事例も増えています。

単に「除去食」を用意すればよい、という問題ではなく、子ども本人、保護者、担任の先生、栄養教諭、養護教諭など、さまざまな人が関わり、みんなで協力して対応していかなくてはならない問題です。

「除去食が確実に子どもへ渡るようにするにはどうするか」「おかわりはどうするか」「もしショック状態になってしまったらどう対応するのか」など、細かい対応が求められます。
ですから、給食実施校の中には、「うちの学校では対応できないので弁当にして下さい」という学校もあります。


小牧市では、本校の林先生が「今日の給食」の中で、折に触れ紹介してくださっているように「除去食対応」をしています。
専用の献立表を用意してくださっており、担任の先生に希望を伝えれば「アレルギー対応の献立表」をいただけるそうです。


これからもおそらく「食物アレルギー」の子どもは増えていくでしょうし、ますます個別の対応は難しくなってくると思います。
しかし、それでも「子どもたちにみんなと同じ給食を食べさせてあげたい」という先生方や学校の熱意で、さまざまな対応をしてくださっている小牧市教育委員会の姿勢に、保護者として感謝の思いでいっぱいです。


食物アレルギーのあるお子さんをお持ちの保護者の皆さんには切実な問題なのですが、普通に給食を食べている子どもたちとその保護者にとっては、あまり関心が持てない話題かもしれませんね。

ですが、おいしい給食を毎日食べられる幸せを実感するとともに、この機会に学校の食物アレルギー対策についても少し考えてみていただけるといいですね。


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