2024年12月までの記事メニュー

2024年12月までの記事

「続」意外に知られていないこと

公開日
2014/06/10
更新日
2014/06/10

管理人室

以前「PTAの部屋」で、玉置校長先生が、何冊もの書籍を出版されていることをご紹介しました。

【PTAの部屋】意外に知られていないこと 5/21

その記事の中で、紀伊国屋書店新宿本店で開催された教育書フェアについて話題にしました。
12人の「名人教師」が、それぞれ3冊の書籍を紹介し、それを一堂に集めたブックフェアです。
玉置校長先生が紹介された3冊の書籍と、自筆の「おすすめコメント」がついたPOPが、以下の明治図書のHPで公開されていますので、続編としてご紹介します。
興味のある方は、ぜひご覧ください。

●明治図書ONLINE 名人教師の本棚 教師人生を変える座右の書フェア

**********

推薦書1
「国語教師・新名人への道」 野口芳宏著 明治図書
【おすすめコメント】
教師としての歩み方に迷っていたときに出合った名著。野口先生ご自身が苦しんでおられた時期のことが包み隠さず書かれていて、なぜ授業名人と呼ばれるまでとなったかがよくわかる。元気が出る1冊。89年日本書籍刊「名人への道 国語教師」の新装版。

推薦書2
「数学科 問題解決の授業」 相馬一彦著 明治図書
【おすすめコメント】
私の数学授業を変革させた1冊。課題づくりのコツを、この書籍から学んだ。

推薦書3
「中学校数学科授業 成功の極意」 玉置 崇著 明治図書
【おすすめコメント】
自分の授業や数多くの授業観察から、よりよい授業づくりの原則を30にまとめた1冊。私の数学教師修行は、若い人に大いに参考となるはず。

**********

★ おまけ ★

上記の「おすすめコメント」をご覧になって「おや?」と思われた方はいらっしゃいますか?

「推薦書1」のコメントの中で、玉置先生が「出合った」という表現をされています。
これって「出会った」の間違いじゃないの?と、誤字だと思われた方がいるかもしれませんね。
実はこの「出合う」という表現には、深い意味があるのです。

「推薦書1」の著者である野口芳宏先生は、教育界ではその名を知らぬ者はいない、というほどの大先生で、玉置先生が「師」と仰ぐ先生のお一人なのだそうです。

その野口先生は、この「出合う」という表現を好んで使われるのですが、それは、「であい」「であう」ということを、単に「人と人がであう」ということばかりでなく、「運命のであい」とか「出来事とのであい」「時代とのであい」というように深く考えておられて、その考えには「出会う」よりも「出合う」の方がぴったりくるからだ、と著書の中でおっしゃっています。(「利他の教育実践哲学」小学館刊より)

玉置先生のコメントから、この書籍との「出合い」は、ご自身の教師人生の支えとなる書籍との「運命の出合い」だったという強い思いが伝わってきました。

今では「出会う」という漢字が使われることが一般的ですが、両者とも同じ意味で使われます。
「ん?誤字かも?」と思った表現に、こんな深い思いが隠されているかもしれない、と気づくと、日本語って奥が深いな〜と思いますね。