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★「LINE講座」で大人の学び(1)

公開日
2014/08/07
更新日
2014/08/07

管理人室

8/5(火)小牧市教育委員会主催の小牧市夏季教職員研修会で行われている講座に、特別に参加させていただきました。

LINE株式会社の「LINEのご紹介と、子どもにネットを使わせる際の注意事項」という講座です。

【小牧中HP】小牧市教職員研修会始まる 8/5

小牧中PTAでは、7月に「しゃべり場」を開催し、保護者の皆さんとともに問題や情報を共有してきました。

今回の講座は、良くも悪くも話題になる「LINE」の会社の方が講演をしてくださったので、「LINE」のコンセプトから始まり、機能の紹介、設定の方法など、さまざまな情報をお聞きすることができました。

皆さんにお知らせしたいことを、いくつかご紹介します。


●「LINE」は「クローズドコミュニケーションツール」です

一般的に「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」と呼ばれるものは、直接面識のない相手とつながる(友達になる)ことができます。

日常生活の中で出会う機会のない人も、SNSを通じてつながることができ、新しい出会いが生まれます。

「LINE」はSNSの一つですが、実は「クローズド(閉じた)」なSNSです、というお話しでした。

なぜならば、「LINE」は携帯電話やスマホの「電話帳」「アドレス帳」をもとに「友達」を探すからです。

「電話帳」に登録してある電話番号は、ほとんどの場合、直接の友人や知り合いですね。

ですから、ここでつながる「友達」は、リアルな「友達」だけのクローズドな世界、ということです。

また、「LINE」の友達の追加方法も「直接の知り合い」を意識したものです。

「電話帳検索」以外にも、「QRコード」や「ふるふる」という方法がありますが、これも直接会わなければできません。

なぜ「クローズド」にしたか、という理由は、開発のコンセプトにあるそうです。

東日本大震災後に、家族や友人・知人と連絡を取るのに苦労した経験から、「身近な人と簡単に連絡が取り合えること」が開発のコンセプトとなったそうです。

そのため「その他の多くの人と知り合うこと」は目的ではなく、簡単に連絡が取り合えるように、機能も「電話(通話)」と「メール(トーク)」のみで開発が進められたとのことでした。


●「オープン」にしてしまう「友達募集掲示板」やアプリ

本来は「クローズド」のLINEですが、実際には「友達募集掲示板」やそれに類するアプリが大量に存在し、それらを利用して、利用者が自ら「オープン」にしてしまっています。

これらの外部サービスは、LINEが認めているものではなく、業者が勝手に行っているものだそうです。

LINEでは見つけしだい、掲示板の閉鎖やアプリの削除などを通告したり、LINEの利用規約の禁止事項に「異性との出会い、交際等を希望することが主な目的と認められる行為」と明記するなどの対策をとっているそうですが、なかなか減らないのが現状だそうです。

このように、LINE側がいくら対策をしても、利用者がそれを超えた使い方をすることで問題が発生している、という事実は、私たちも知っておきたいことですね。

マスコミの報道では「LINEが犯罪の温床になっている」というような論調が見られますが、必ずしもそうとは言えない、ということを教えていただきました。