★9/6 校長先生の学校がよくわかる話・3(1)
- 公開日
- 2014/09/11
- 更新日
- 2014/09/11
管理人室
9/6(土)第4回全委員会終了後、恒例の「校長先生の学校がよくわかる話・3」を開催しました。
今回は、先日の2学期始業式の式辞で生徒に話された内容をもとに、保護者向けにアレンジしたお話を伺うことができました。
印象に残ったことをご紹介します。
●何回言ったらわかるの?
私たちは、よく子どもに「何回言ったらわかるの?」という怒り方をしますね。
一度注意したくらいで、子どもはなかなかすんなりできるようにはなりません。
ついイライラして言ってしまう言葉です。
校長先生のお話の中で、この言葉について、塾で実験した結果を教えていただきました。
50人の子どもに、誰もがよくミスをする英単語のテストをして、完璧にできるようになるまでの回数を数えたそうです。
その結果は、聞いてビックリ!なんと完璧になるまでには、平均して約500回かかったそうです。
このことから、「何回言ったらわかるの!」と怒ったところで、たいした効果はない、ということがわかりますね。
さらに、校長先生は「この言葉を子どもに投げるたびに『お前は何回言ってもわからないやつだ』とレッテルを貼っていることになる」とおっしゃいました。
私たちは、励ましていたつもりでも、実は知らず知らずのうちに「お前はダメな子だ」と子どもにマイナスの言葉をぶつけているのかもしれません。
●言葉の裏側にある気持ち
校長先生に、人の評価基準は3つあることを教えていただきました。
・Doing(行為に対する評価)
・Having(属性や持ち物に対する評価)
・Being(存在に対する評価)
「お手伝いをしてくれてありがとう」はDoingへの評価ですし、「学年順位が20番も上がってスゴイ」はHavingへの評価です。
これらの評価は、裏を返せば「お手伝いをしてくれなければダメな子」「順位が上がらなければダメな子」というメッセージを含んでいるのだそうです。
私たちは、子どもをほめているつもりなので、裏側にある「それができなければダメ」というメッセージには気付いていませんね。
子どものほめ方は、とても難しいですね。