★11/8 校長先生の学校がよくわかる話・4
- 公開日
- 2014/11/11
- 更新日
- 2014/11/11
管理人室
11/8(土)全委員会終了後、恒例の「校長先生の学校がよくわかる話・4」を開催しました。
今回のお話は、「教科書採択の仕組みについて」
教科書は「4年に一度、見直され、採択される」そうです。
玉置校長先生は、愛知県教育委員会に勤務されていたころに、この教科書採択に関わる仕事をされたそうで、どのような仕組みで行われているのかを教えていただきました。
教科書採択は「厳密に、公正に」行われる必要があるため、資料に記載する説明文なども、すべての教科書が「同じ行数」になるように気を付けたり、内容に差がつかないような文章にする工夫をされるそうです。
また、採択に関わる資料を作成する担当者は「秘密」なのだそうで、そうした資料を取りまとめて、各地の市町村教育委員会などへ配布する係の人でさえも、資料作成は誰が担当しているのかは知らないのだそうです。
徹底して、秘密扱いにしているということでした。
教科書の採択にあたっては、市町村教育委員会が単独で教科書採択を行っているわけではなくて、だいたいは、地区ごとにまとまって教科書を決めているそうです。
それは、児童生徒が引っ越しなどで、近隣の他市町村に転居しても、同じ教科書が使われていれば馴染みやすいだろう、という配慮などもされた採択方法のようです。
そして、教科書採択の時期になると、図書館で、検定を受ける教科書を見ることができるのだそうです。
一定期間、すべての出版社の教科書が、図書館で閲覧可能だという話は、ほとんど知られていないことですね。
とにかく、教科書が決まるまでには、たくさんの人たちが、読んで、見直して、検討して、多くの時間と労力が費やされています。
毎年春になると、子どもたちには新しい教科書が配付されますが、大切に使ってほしいな〜と思いますね。
なかなか知る機会のない「教科書採択」について、貴重なお話を聞かせてくださった校長先生、ありがとうございました。