★「第6回ゲスト道徳」で大人の学び(3)
- 公開日
- 2014/11/13
- 更新日
- 2014/11/13
管理人室
「第6回ゲスト道徳」のまとめ・その3です。(最終回)
●移植後、変わったこと
子どもたちから質問が出ました。「移植して、変わったことはなんですか?好きな食べ物は変わりましたか?」とても良い質問です。
お二人とも、「味覚を感じるようになった。おいしいと思うようになった」ということをおっしゃいました。
また「制限がなくなって、何でも食べられるようになったし、おいしいから、食べる量が増えたね」ともおっしゃっていました。
好きなものを好きなだけ食べられる子どもたちは、それだけでも幸せなことだと気付いたでしょうか。
●夢はなんですか?
子どもたちからの質問には、「夢はなんですか?」というものがありました。
「生き続けたい」とお二人はおっしゃいました。生きて、もっと旅行に行ったり、息子さんの結婚式に参列したい。生きていれば、実現できますね。
死と隣り合わせの人生を送ってきたからこそ、いのちのありがたさをかみしめておられるのですね。
まさに「いのちあっての物種」です。
子どもたちにも「いのちのすばらしさ」が伝わっただろうと思います。
●ドナーの遺族との直接交流ができないわけ
「ドナーの家族の人と会ったことはありますか?」と質問した子どもがいました。
加藤さんは「ドナーの遺族と移植者は直接会ったり、話したりはできないルールになっています。日本臓器移植ネットワーク(※)という組織があって、そこが仲介して、お手紙を渡すことはできるけど、それには個人情報を一切書いてはいけないんです」と教えてくださいました。
お互いに「会ってみたい」という気持ちになることもあるかもしれませんね。
しかし、それはできない仕組みになっているのです。
どうしてそのようなルールになっているのでしょうか?
子どもたちには、ぜひ自分で考えてみてほしいと思います。
※日本臓器移植ネットワーク
臓器提供の橋渡しを行う日本で唯一の組織。
臓器提供を受けたい患者が登録し、ドナーがあらわれたときに、患者とドナーを結ぶコーディネートをします。
臓器移植後に、移植患者とドナー家族の橋渡しもします。
サイトはこちら http://www.jotnw.or.jp/index.html
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体験されたからこその貴重なお話をしてくださった成田先生、加藤さん、本当にありがとうございました。
子どもたちとともに、参観させていただいた私たち大人も、さまざまな思いが駆け巡る「ゲスト道徳」でした。