★「第8回ゲスト道徳」で大人の学び(3)
- 公開日
- 2014/11/24
- 更新日
- 2014/11/24
管理人室
「第8回ゲスト道徳」のまとめ・その3です。(最終回)
●信者(ファン)を増やすとは?
企業は、たくさん仕事がくれば儲かります。
仕事をもらうためには、「信者(ファン)を増やすことが大切だよ」と丸川さんはおっしゃいました。
それは、当たり前のことを当たり前にすることで増やすことができる、ということでした。
当たり前のこと、それは、「笑顔」であったり、「あいさつ」であったり、「トラックをきれいにする」といったことです。
丸川さんの会社では、物を運んでいますが、それを届ける先には、必ず人がいます。
その人に対して、いつも笑顔であること、気持ちのよいあいさつができること、きれいに磨かれたトラックで運ぶことで、とてもよい印象を持ってもらえますし、それが信頼につながるのです。
丸川さんは「信頼を崩すことは簡単にできる。でも信頼を積み上げることは、本当にたいへんなことだよ」とおっしゃいました。
つまり「当たり前のことを当たり前にする」ことで、信頼を積み上げているのですね。
このような「当たり前のこと」は、とても小さなことです。
誰もが、その大切さはわかっていますし、やればできることばかりです。
しかし、常に心がけておかなければ、急にできるようになることではないのです。
このことを、丸川さんは「じゃんけん」で教えてくださいました。
「勝つじゃんけん」なら簡単にできます。反対に「負けるじゃんけん」をしたとき、だんだん混乱してきて、負けなければならないのに勝ってしまうようになります。
丸川さんはおっしゃいました。
「いつも『勝つ』じゃんけんをすることが普通なので、それは上手にできるよね。でもやりなれていない『負ける』じゃんけんは上手くできない。日ごろやりなれていないことは、何度も何度も繰り返して習慣にしないとできるようにはならないんだよ」
「知っていること」と「できること」は違うのです。
私たちは「知っていること」はできると思っていますが、それは勘違いで「できる」ようになるためには、意識して習慣づける必要があるのですね。
子どもたちが取り組む「ABCDの原則」も同じことです。
一人一人が何度も何度も意識して習慣化し、それが全校に広がるとすばらしいですね。
丸川さんは子どもたちへ向けて、こんなことをおっしゃいました。
「働くからには、高い給料がほしいと思うよね。でも高い給料がもらえる会社で働くことが目的ではなくて、自分の仕事の信者(ファン)が増えることで、高い給料がもらえるようになるんだよ。よい習慣を身に付けることが、高い給料につながるんだよ」
こんな言葉で、これから社会へ出ていく子どもたちに、働くことの意義を教えてくださった丸川さん、本当にありがとうございました。
働く毎日を送っている私たち大人にとっても、心に響く、とてもステキな言葉でした。