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2024年12月までの記事

★「第9・10回ゲスト道徳」で大人の学び(1)

公開日
2014/12/12
更新日
2014/12/12

管理人室

12/5(金)に「第9回ゲスト道徳」が1-5と1-1で、12/9(火)に「第10回ゲスト道徳」が10・11組で行われました。

今回のゲストは、NPO「Animal-funfairわんとほーむ」の代表をされている向宇希さんです。
向さんには、5月にも2年生の3クラスで「ゲスト道徳」を行っていただきました。
5月のゲスト道徳と同じような授業の流れでしたが、今回授業を行ったクラスの子どもたちも、みんな一生懸命、向さんの人生や気持ちを想像してくれました。

授業の内容は、以前「PTAの部屋」で紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。

【PTAの部屋】「第2回ゲスト道徳」で大人の学び(1) 5/9

【PTAの部屋】「第2回ゲスト道徳」で大人の学び(2) 5/9


今回授業を行ったクラスで出された意見のまとめをご紹介します。

●なぜ学校を休まなかったのか

3年間の入院で小児がんを克服し、再び学校へ通えるようになった向さん。
しかし、中学に入ると、ひどいいじめを受けました。
ひどい言葉をかけられたり、時には頭をたたくなどの暴力を受けることもあったそうです。
向さんは「とてもつらかった」とおっしゃいました。
子どもたちは、それを聞いて「自分なら学校へ行きたくない。休む」といいましたが、向さんは休まず学校に行ったのだそうです。
それはどうしてだろうか?子どもたちに、向さんの気持ちを想像してもらいました。

子どもたちからは、こんな意見が出されました。

・髪がないのは病気だったから、という理由を伝えたかった
・勉強しないといけないから
・休むといじめがエスカレートするから
・休んで家にいると入院していたときと同じ状態になってしまうから
・負けたくない。逃げたくない。
・休んでいた分を取り戻したかった
・家族に心配をかけたくない
・夢があった
・支えてくれる友達がいたから
・入院の3年間を取り戻したい。がんばりをムダにしたくない。
・心が強かったから
・学校に行けることがうれしかった。楽しかった。

そして、10・11組の生徒からも、このような意見が出されました。

・先生や友達としゃべりたかった
・病気に負けなかったから、いじめにも負けたくない
・耐えて乗り越えようと思った
・勉強するため。成績に響くから。
・親に心配かけたくない。安心させたい。
・味方になってくれる友達がいた

向さんは、子どもたちの意見を聞いて「みんな、たくさん考えてくれてありがとう」とおっしゃいました。
ご自身が、目の前の中学生たちと同じ年頃に感じていたことを思い出されたのだと思います。
それを、子どもたちが一生懸命想像して、考えてくれたことがうれしかったのでしょう。
子どもたちも、自分の考えとは違う友達の意見を聞いて、より考えが深まったようでした。