★「第9・10回ゲスト道徳」で大人の学び(2)
- 公開日
- 2014/12/12
- 更新日
- 2014/12/12
管理人室
「第9・10回ゲスト道徳」のまとめ・その2です。
●救ってくれた親の言葉
そんなつらい毎日から向さんを救ってくれて、学校へ通い続ける力となったのは、ご両親の言葉でした。
ご両親は、向さんの思いをしっかりと受け止めて、次のような言葉をかけてくれたそうです。
「おまえは何か悪いことをしたのか。友達に迷惑をかけたのか。おまえは何も悪いことはしていないだろう。それなら胸を張って学校へ行けばいい」
その言葉に、向さんは「そうだ。自分は誰にも迷惑をかけているわけではない」と気づき、それ以降、いじめが原因で学校を休むことはなかったそうです。
校長先生から、子どもたちに、こんな問いかけがありました。
「もしきみが『おまえは何か悪いことをしたのか』と言われたら、どう思う?」
すると、子どもからこんな意見が出されました。
「悪いことをしているのかどうか、わからない。知らないうちに、悪いことをしているのかもしれないと思ってしまう」
いじめは、ささいなことが発端になることがほとんどです。
いじめられている人は、最初のうちは、何も悪いことをしていないのに、どうして自分が?と思っていることでしょう。
それが、だんだんエスカレートしてきたり、長く続いたりすると、だんだん「自分が悪いから、いじめられるんだ」という追い詰められた気持ちになってしまうことがあります。
そんなに相手を追いつめてしまういじめは、本当に悲しいことです。
心の傷は目に見えませんが、一度ついた傷はなかなか消えるものではありません。
「相手の心を想像する」思いやりを、みんなが持てるといいですね。